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コノヨノタメニ。  作者: 高梨 裕也@あと五分だk……zzz
第一章ーー風紀を乱す風紀委員ーー
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第四話ーー風紀を乱す風紀委員ーー

話がほとんど進んでませんが、すみません。

……結局、あの爆発の後、特にこれといった問題も起こらず、式は終わった。校長の顔を拝むことができなかったのは、少し残念だったが。




教室に戻ると、早速、事件の話で盛り上がっていた。

すると、自分の席についていた織宮が、俺に気づいたのか、こちらへ駆け寄ってきた。


「ねぇねぇ、さっきの爆発、すごかったよね‼︎私、すっごくびっくりして、パニックになってたもん。」


よほどあたふたしていたのだろう、一時間以上経っているというのに、顔が真っ青だった。


織宮は話を続ける。


「でも、誰が何の目的であんなことしたんだろう。

この学園になにか恨みでもあるのかなぁ。」


確かにそうだ。こういうことをする輩は、大抵何かしらの動機を持っている。

だが、先生方からあれだけ酷く言われている奴らだ。あったこともない人たちに言うのも悪いが、きっと動機などないのだろう。


……そういえば、こいつにはまだ、今回の騒動の主犯が風紀委員会ってことを知らせてなかったな。


「……あのさぁ、その犯人のことなんだけど……」


俺が話し始めたその時だった。


今まで楽しくお喋りをしていた人たちが皆、窓の方を見つめ、硬直した。もちろん、織宮も。


「……おーい、どうした?織宮?」


声をかけるが、ピクリとも動かない。

だが、その表情は、少なくとも喜んだり、楽しんだりしている表情では無かった。

俺には全く理解ができなかった。一体何が起こっているというのか。


「「今、彼らには幻覚を見てもらってるんだー。」」


突然の声に驚き、振り返ると、そこには、瓜二つの双子らしき二人が立っていた。


「「驚かせちゃってごめんね。ちょっと今、時間ないから。」」


この双子達は、見た目だけでなく、声色、喋り方、ほとんど同じらしい。


「お、お前らは何なんだ⁉︎

なんでみんな固まったまま動かない!?

と、いうか、幻覚を見てるって、こんな大人数に幻覚を見せるなんて、一体どういう仕組みなんだ‼︎」


思わず大声になりながら俺は問いかけた。


「……残念ながら、今はその質問には答えられない。すまないが、また今度にしてくれ。」


双子の片方が、ニッコリと笑いながら、明るく答える。


「そうそう、それよりも、君に伝えなきゃいけないことがあるんだ。」


双子のもう片方がそう告げた。


「伝えなきゃいけないこと?なんだそりゃ。」


俺は、こいつらのことを怪しみながらも、質問を投げかけた。


「「うん。君には風紀委員に入ってもらいたいと思ってるんだ。」」


……は?








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