第???話ーー見下すモノーー
真っ赤に染まる廃ビル群に、笑いあう少年少女達がぽつり。
「あーあー、せっかくおもしろかったのにー」
そんな彼らを見下す人影が。みな、それぞれに腕章をつけていた。
「そんなこと言うなって。お前の腕章が泣くぞ?」
緑の腕章をつけた少年は言う。
「まー、それもそうなんだけどー……」
紫の腕章をつけた少女は少し残念そうだった。口を尖らせ何やらブツブツと不平不満を垂れ流している。
「いいんじゃない?これはこれで。あの子のことは確かに残念だったけど……またおもしろいモノも見つかったし。」
スッと出てきた青い腕章の少女は、微笑しながらそう呟いた。
「うんっ!それもそうだね!いやー、でも、一体どんな能力なんだろー。気になるなー」
「力を知りたければ!拳を交え!血湧き肉躍る闘いをすればよかろう!」
「う……あんた相変わらずアツいね……」
赤い腕章の少年は夕日に向かって吠えていた。他のメンバーは彼と少し距離をとっているようだ。
「……で、これから風紀委員どうするよ、会長さん?このままじゃ、力のバランスが狂っちまうぞ?」
緑の腕章をつけた少年は、会長と呼ばれる少年に声をかけた。
「……ん?どうするっていわれてもなぁ……まぁでも大丈夫だろ。俺らなら。
……風紀委員、か……記憶の片隅くらいには置いておくかね」
スッと彼らは立ち上がった。風で腕章がなびく。
「うしっ。そろそろ行くか。……ほら、生徒会役員共、出発するぞ。」
「りょーかーい。」
「うおおおおおお!!!!」
「だー、もう、うるせえよ!」
「うふふっ、おもしろい。」
生徒会。風紀委員と同じ志を持つもの。
「さーて、ここから未来はどう変わるか……なんつって。」
会長はフッと笑うと、彼らの姿は闇に消えていった。




