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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
2章 再スタート!

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第二階層!敵が多い!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



【この階層をクリアしました】


 ふぅー。疲れた。


 俺はこの階層を無事クリアすることが出来た。


 俺が百体目を倒すと同時に、壁や天井の草原の映像が消え、普通の洞窟のような暗さに戻る。


 それと同時に現れたのは、宝箱部屋、仮眠室、次の階層への扉だ。


 バングルからポーションを取り出して、体力を回復し、ホッと一息つく。


 戦いの最中ちょくちょく飲んで回復していたので、なんだかんだこれで小ポーションは最後の一つとなってしまった。


 ちょっと楽しくなりすぎて、戦い方を色々試しすぎたかな。ヨヒラがわざわざ沢山の武器を用意してくれてたので、せっかくなら全部使ってみたかったんだよね。


 さてと、戦闘も終わったし、そろそろコメントを表示するか。


>お疲れ~

>めちゃくちゃにヤラれるヒノキが見た買ったのに!なにクリアしてるんだよ!

>別にあなたの汗なんて舐めたくないんだからね!

>やっぱ戦いってえっちだわwww

>筋肉の脈動を感じ取れて大変満足です

>素材の宝庫だったわ。ウチのヒノキフォルダーが大量に埋まった


 うん。いつも通り視聴者は変態ばっかりだ。いつも通りの日常。ある意味安心するわ。


「さて、休憩がてら宝箱を確認しますかね。おっと、その前に罠を確認しないと。…うん、今回は大丈夫そう。じゃ開けまーす」


 意気揚々と宝箱の中身を覗き込む。


 中には、青いポーション十個、カードのようなもの、お手紙が一枚。


 またお手紙来た!嬉しい!嬉しいぞ!!


 お楽しみは最後にして、まずは青いポーションから鑑定。


【中ポーション。ダメージを30を回復する】


 回復量が増えて、ありがたいような、怖いような…


 これが十個も置かれているということは、次の戦闘がより激しくなるということだろう。


 ま、先のことを心配したって仕方がないか。さっさと鑑定を終わらせよう。


 次に、カードの鑑定。前世のクレジットカードの最高ランクの、ブラックカードみたいな見た目だ。


 なんだろうこれ?


【再挑戦カード。これを第一階層の入口の扉に掲げれば、第一階層を何度でも再挑戦できる。再挑戦後のクリア報酬は中ポーション三個のみ】


 なるほど、ポーションの余裕がある限り、何度でも再挑戦できるってわけね。


 いいね!


 まだまだ少し戦い足りないので、これは使わせてもらおう。


 それに、中ポーションの予備も欲しいしね。絶対にR-18配信はしたくないしな。


 最後にお楽しみのお手紙。再生時間は五秒。


 おっ!今度はヨヒラからではなく、セリからのボイスメッセージだ。


 どんな内容だろうか?またヨヒラのお手紙みたいな応援メッセージだったら嬉しいな。


 では、満を持して…再生ボタンをぽちっとな。


【ヒノキ。帰ったら一緒に遊ぼうね♡】


「あはぁ〜。みなぎってきた!」


>キモくて草

>ニヤニヤするな

>あはぁ~wwwwだってwwwwきっもwwww

>ちょっと色気のある声聞いただけで…

>戦闘のちょっとした休憩にヨヒラ様のボイスメッセージ聞いてやる気出してたよねwww

>帰ってからも何度も聞くんだろうな


 視聴者の悪意的な反応は全てスルー。


 だってさあ!知り合いの艶のある声って貴重じゃない?いくら恋人だろうが、嬉しいものは嬉しいんだよ!


 ああ、嬉しいなあ!一生大切にしよ!


 この手紙やヨヒラの手紙は、まさに俺にとっての宝物。とても俺のやる気に繋がる、最高のアイテムだ。


 しかも、いつどんな時だろうが、何度でも再生できるのがいいよね!


 お手紙のおかげでやる気も十分!次の宝物獲得のためにも、もっとがんばりますか!


 だが、その前に、


「再挑戦カードを使って、第一階層を何度でも挑戦するぞ!目標は今日中に素手でノーダメクリアだ!」


 こんな楽しい階層を一度クリアして終わりなんて、凄くもったいないよな!


>ノーダメクリア!?

>がんばるねぇ…

>いわゆる縛りプレイってやつか


 その後。


 俺はこの再挑戦カードを使い、この第一階層に何度も何度も挑み続けた。


 一日中この階層で戦いまくり、試行錯誤を繰り返すうちに、ノーダメージクリアもなんとか達成!無事今日中に目標をクリアできた!


 これだけ頑張れたのも、お手紙のおかげだろう。


 あれを聞くと、一瞬で疲れが溶け、力がみなぎってくるのだ。


 目標を達成したので、配信も終了。


 もうへとへとなので、しっかり寝て、明日に備えますかね!



 一晩しっかり寝て、翌朝。配信開始っと。適当に視聴者に挨拶して、次の階層の扉の前へ行き、クリア条件を読む。


「さて、次の階層は、なになに…マジか!?」


【第二階層:クリア条件。一万体の敵を倒す】


「百体でもしんどかったのに、その百倍!難易度上がりすぎだろ!…マジかあ。…絶望ついでに、一旦ボイスメッセージ聞こ」


 俺は二人のボイスメッセージを両耳から同時に再生する。


 …あああぁぁ、二人の声が体に染み渡っていくうぅ………


 よーし!やる気十分!


 また視聴者に気持ち悪がられたが、そういうのは気にしない!俺の体が二人の応援を求めているのだから、仕方ないのだ。


 意気揚々と俺は第二階層の扉を開く。しっかり不意打ちに気をつけながら、慎重に。


 次の階層へ、いざゆかん!


「ここは…なるほど。俺の拠点周りの森の再現か。見慣れた景色だな」


>ここなら戦いやすそう

>舞台は森ね。気がいっぱい生えてるから、障害物が多いね

>敵は…うわ!虫じゃん!


「…ちょっと敵が多すぎるので、ひとまず隠れます。幸いにも木のおかげで隠れる場所が多い。助かるわ」


 敵にバレないよう、小声で視聴者に向けて話しながら動き、木の陰からこっそりと敵を観察する。


>ブーンブン

>うじゃうじゃいますね…しかもぽんぽんと新しく出現してるし…

>あれだけ虫が密集してるとキモい

>敵は二種類だけかな

>鑑定してみて


 そうだな。鑑定!


【フォレストビートル。角からビームを出して遠距離から攻撃する。一秒に一体新たに出現する】

【フォレストドラゴンフライ。自爆能力がある。一秒に一体新たに出現する】


「うわあ。また厄介そうな敵だな。能力もそうだけど、数が多いし、増えるスピードも速いのがきついな」


 自爆系の攻撃は威力が高いというのはゲームの定石だ。トンボからはずっと逃げ回らないといけなさそうだな。


 でも、ずっと逃げ回っていてもダメ。逃げるだけだと敵の数がどんどん増えていってしまう。


>第一階層で遠距離攻撃が課題って結論でたのに…

棍棒(こんぼう)とか、粉砕鉄球(ふんさいてっきゅう)とか、ハンマーとかが得意武器っぽかったね

>弓矢下手すぎてあの時は笑ったわwww

>打撃系の武器が得意、斬撃系の武器は普通、弓とかの遠距離が不得意、ただモノを投げるだけの遠距離攻撃は得意

>あとは、大きい武器のほうが得意っぽそうだったけど、今回の敵には相性悪そうだな


 視聴者が第一階層で俺が色々試した結果をまとめてくれているようだ。


 要するにあれだ。俺はセンスのいる武器は苦手なのだ。


 どでかいハンマーとか、叩き切るタイプの大剣だとか、鎖付き粉砕鉄球とか、ただの棍棒とかは単純でとても扱いやすかった。


 ただ、そういう武器は今回の敵には相性が悪そうだ。相手は小さくて素早そうだしな。


 さて、どうするか…俺に遠距離攻撃は向いて無いし、うーん…


 …うん!なんにも思いつかん!


 ということで、いい方法が思いつかない時は、体当たりに限る!一旦無策で突撃してみよう!


 俺は木から体を出し、全力でカブトムシの大群に向かって走っていく。


「あぶな!」


 すぐに俺に気がついたカブトムシたちは、俺から一定の距離を保ちつつ、角からビームを集中砲火してくる。


 なんとか避けたが、これでは近づくことが出来ない!


 そうしてカブトムシに悪戦苦闘している間に、トンボが空中から俺に向かって突っ込んできた。


 回避!


 とっさに横っ飛びしたことにより、直撃はしなかった。だが、トンボが俺が元々いた地面にぶつかると、そこでトンボがドカンと爆発!


 爆風が俺を襲い、ダメージを受けてしまった。


 ダメージは…15か。爆風だけでこれだけのダメージだと、直撃したらもっとヤバそうだな。


 自爆攻撃のおかげで、何もしなくとも撃破数が稼げるのだけはありがたいが…


「よし!一旦撤退!作戦を練る!現状手も足も出ないことが分かった!」


 一旦落ち着いて対処法を考えなければ!ゲームを再現しているのなら、きっとどこかに攻略法はあるはずだ!


次回予告:え?これってノーマルモードだったの?


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