表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
2章 再スタート!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/173

貯蔵開放!みんなでつくろう観光地

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



 さあ、どんどんコメントしてくれ!ここは皆で作る観光地だ!


>キラキラした所が良い!

>教会みたいな旅館が個人的に好き

>趣があればなんでもいいかな

>やっぱ、その場所にあった宿泊施設がいいよね

>ワイは泊まれればなんでもいいかな。格安なら尚良し

>高さがない方が良さそう。景観を邪魔しそうだから

>やはり白!真っ白な建物が高級感があって素敵!


 その他にも様々な案が大量にコメントとして流れてくる。


 さて、どの案を採用しようか…どれも魅力的な案なので、一つを選ぶのが難しい。こういう時は…


 よし、あの方法にしよう。


 俺は脳内でカウントダウンをする。


 5…4…3…2…1…0!


 はい!ここ!


 今、目に入ったコメントを採用!


「じゃあ、雪と氷で出来たカマクラ風の宿泊施設にします!」


>おい、適当に決めただろ

>ちょっと口に出してたぞ

>黙っているつもりだったんだろうが、はい!ここ!って完全に聞こえた


 マジ?口に出てた?失敬失敬。


「まあ、いいだろ!それに、これはあくまで大まかな案を決めただけだ。詳細はお前らのコメントにかかっているからな。いっぱい素敵な案をだせよ」


>なんか、あなたに任せるのが心配になってきた

>あまり人任せにしないで

>トリカ様に頼らないか?


 そんなに心配するなって!SCエネルギーを使うんだから、ある程度形にはなるのだ。しかも、失敗してもすぐにやり直せば良い。手直しのしやすいところもSCエネルギーの良いところだからな。


「じゃあ、ちょっと離れたところに宿泊施設を建てるから、ちょっと移動するか」


 俺はクスネを連れてなるべく平面で開けたところを探す。


 と、思ったが、別に平地じゃなくてもいいんだ。SCエネルギーならそのへんの融通が効く。光が届かないくらいの距離があれば十分だ。


 最悪光が届いてしまったとしても、それも後からSCエネルギーでどうにでもなる。


 そう考えると、SCエネルギーってホント何でもありだな。


 うん。ということで場所はそんなに熟考しなくていいや。適当にここから距離を離してっと。


 …ここでいいかな。うん。ここに決まり!


「よし!じゃあ初めてのSCエネルギーのチートデイといきますか!まずは、とりあえず俺が思い描く雪と氷の宿泊施設を大雑把に作っちゃいます!」


>ワクワク

>楽しみだな

>AIの補助を忘れるなよ。後で細かい手直しはするだろうけど、最初からある程度の完成度は欲しいからな


 もちろんだ!今回に限っては技術を使うことを惜しまない。やりすぎなくらいやってやろう!


 じゃあ、SCエネルギー様。やっちゃってください!脳内のチップ様。アシストをお願いします!


 ゴゴゴゴゴゴッ。


 目の前に大きな建物がニョキニョキと生えるように建っていく。


 あっという間に建物が立っていく様子は、さながら都市経営ゲームのようだ。


 でも、しっかり現実なんだよな。技術の進歩って凄いわ。


 あっという間に、雪と氷のホテルが完成した。


「おおおおおお!凄い凄い!壮観だ!」


>美しい建物だ

>これはテンション上がるのも無理はないな

>あなたが作るからどうなるのかと思いきや…やるじゃん

>青は良いよね…綺麗だ

>手直しいらないんじゃね?


 目の前に見えるのは、カマクラのような形の建物が何百個も建っている光景。


 いくら脳内のチップにアシストしてもらおうが、SCエネルギーを使おうが、なにかものを作る際には、俺のイメージや深層心理がどうしても反映されてしまう。


 だから、本当に良いものが出来るのか、少し心配していたのだが、視聴者の評判は上々。良かった良かった。


 なんとなく、カマクラみたいな建物が良いなあと軽く考えていただけなのだが、俺のその妄想を汲んでくれたようだ。


 うん。とてもいい景色だ。見事に周りの景色と調和している。


 あまり高い建物を建てて景観を壊したくないという気持ちも汲んでくれたようで、二階建てくらいの高さに抑えられている。


 建物一つ一つが青を基調としていて、雪と氷が主成分なので、キラキラと輝いているのも素敵だ。


 さらには、俺が全く考えていなかったような、細かい所もしっかり作られている。


 例えば、道だったり、明かりだったり、内装だったり、装飾などだ。


 道には、見事な氷像などが脇に沢山置いてあり、歩いていても飽きさせない作りとなっている。


 明かりは提灯が多い。間接照明なので、雰囲気がとてもいい。


 建物内の天井や壁には大規模な幾何学模様で装飾してある。


 建物の中に入ると、とても明るく、温かみのある家具などが充実している。


 それら全てや、その他の細々としたところなどにも、細かい装飾が丁寧に施されている。


 うん、最初の出来としてはめちゃくちゃいい感じだ。あとは何度も細かく手直ししてくだけで良さそうだな。


「ふぅ…気持ちいい…SCエネルギーを大規模に使うなんて経験、意外と無かったから、やりたい放題出来てエクスタシーを感じたわ」


 これ、癖になりそう。


 でも、今回で貯めたSCエネルギーの九割を消費したから、もう一度同じことするのはまた一ヶ月後くらいかなあ…


>確かに、SCエネルギーを大量に使う機会って意外と無いな

>別に私が住んでいる惑星ならいくらでも使えるんだけど…普段遣いならちょっとの量で事足りるからね

>なんか、私も大量に使ってみたい!

>大量に使おうとすると、土地が必要だぞ…土地ってそんなに安くないからなぁ…

>結局、金か


 まあ、そっちは家で楽しめる範囲でSCエネルギーを使って楽しんでくれ。


「よし!ここからはお前らの出番だぞ!残りの一割のSCエネルギーを使って手直ししていくから、どんどん案を出していってくれ!」


 確かに素晴らしい宿泊施設だが、もっとオリジナリティーがないとな。ここからどんどん良くしていこう。


>任せろ!

>センス無いから任せた!

>思いついたことはどんどん言っちゃうからな。実現可能不可能とか考えないぞ


 それで良いんだよ。センスの有り無しもどうでもいい。沢山意見があればあるほど素敵になる確率が上がる。それに、こういうのは参加することが大事なのだ。一緒に作ったという経験が楽しいのだから。


 そうして俺と視聴者は何度も試行錯誤し、SCエネルギーを使い切るまでいっぱい楽しんだ。


「ほい。今回のチートデイは終了!結局、まだこの宿泊施設は未完成のままだが、次のチートデイには完成しそうだな。…というか!お前ら熱くなりすぎだそ!」


>ちょっと案を通そうと熱くなりすぎた

>いやぁ…楽しくてね…つい

>こっちの方が良い!いやいや!絶対こっちだ!みたいなアイデアのバトルみたいなのが見れて面白かった

>サーセンwww


「まあ、いいよ。それだけ真剣だったってことだしな!そうやってどんどん試行錯誤していけば、捨て値で売られていたこの辺境の惑星に、たくさん人が来ちゃうなんて未来もあるかもな!そんな未来に向かって、この調子で頑張っていこう!」


>なんともロマンのある話だ

>流石に辺境すぎてなぁ…

>まあ、それはまだまだ夢物語だな


「あ、そうだ!忘れてたことあったわ。この施設の名前を決めないとな」


>なにが良いかなあ

>名前かぁ…迷うなあ…

>例えば…カマクラホテルとかは?流石に安直かな


「じゃあ、カマクラホテルで仮決定な!」


>決断はっやwww

>もうちょっと案を出させろ

>おい!一個目の案だから採用しただろ


 正直名前なんてなんでも良いかなって…雑に選んじゃいました。てへ。


 はいはい、反省してまーす。さーせん。


「名前も決まった所で、カマクラホテルにも、自分探しの氷上にもまだまだ問題点はあるからね。あと、トリカからの宿題もあるから頑張らないと」


>拠点に帰ったら宿題に対処するの?

>トリカ様に無茶振りされてたよね

>ホントに出来る?


「まあ、今日はもういいかな。ある程度満足したしな。明日からゆっくり宿題に取り掛かりますかね」


>いま来たところなんだけど、宿題って何?


 おっと、そうか。宿題は会議のときに出されたのだ。いま来た視聴者は何のことかわからないよな。


 じゃあ、あの時トリカに言われた事のモノマネをして今日の配信を終えようか。


 偉そうにふんぞり返って、指を指して…体勢はこんな感じだったかな?よし!準備完了!


 あの時言われたこと。それは…


「酒を作りなさい!」

次回予告:俺ってもはや清純派アイドルみたいなものだろ?え?違う?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ