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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
1章 毒女襲来!

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計略下手!全く騙せない視聴者

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「配信外でこれ作りました〜。じゃーん!手動穴堀りドリル~、そして~バカでかスコップ~」


>またいきなり始まったな

>配信楽しみ

>そんなのつくれるなんてSCエネルギーでも使ったの?


 ふっふっふっ。まあそう思うのも仕方がないよな。だが、俺を見くびってもらっては困る。俺も成長しているんだ。


「実はこれ、なんと!SCエネルギーは一切使っておりません!いやあ…ヨヒラと雑談中に、手がドリルの先みたいに螺旋状になってるメスモグラを見たっていう話が話題に上がったから、俺はそれ、使えるのでは?ってピンときたんだよ!このドリルはそのモグラの手を使って作ったんだよ!」


>変わったモグラだな

>まあ、土の中にいるならその形状が効率的なのかな?

>ドリルの形状なのだとしても、それを素材にドリルを作るのは難しそうだけど…

>そのデカいスコップの方はどうしたの?


「このデカいスコップの方はねえ、そのモグラのオスのほうの素材を使わせてもらったんだよ。オスは手の形状がデカいスコップの先みたいになっててね、それを使わしてもらったんだよ」


 俺はそのモグラを掘りモグラと名付けている。なかなかいいネーミングセンスだろ?


 ちなみに、生物や動物は多種多様なので一概には言えないが、この宇宙では概ね生物のオスとメスの割合は1:10だ。ほとんどの生物はメスなので、数の少ないオスは世知辛い。


 だから、オスの掘りモグラを見つけるのは通常ならとても大変だ。堀りモグラは男女比が1:10の動物なので、数が少ない。


 まあ天才の俺はメスの堀りモグラの後をつければ見つけられるのでは?と思いつき、見つけたメスの堀りモグラをマーキングし、後を追うという方法を実行した。そしてその方法は成功。オスを見つけるのにはとても効果的だった。


 それにしても、遠くのオスの堀りモグラに向かって一直線にたどり着くメスの堀モグラの執念は凄まじかったな…オスの堀りモグラも、メスに見つかった時、人生を諦めたような表情をしていたのが印象的だ。世の中の全てのオスたちよ…強く生きろ!


「ということで、ちょうどいいドリルの先っぽとスコップの先っぽを入手することに成功したというわけよ」


>でも先っぽだけあっても、そのスコップとドリル加工してあるじゃん。それはどうやってやったの?

>まだナイフしかないようなあなたが加工できるとは思えない

>あなたがそんなしっかりした加工をするなんて絶対不可能


 …うん、まあそうだよね。流石に気づいちゃうか…だって、この道具2つとも完成度高いもんな…ニスとか塗ってあるし、加工もしっかりしてるし…俺の配信を普段から見てる人には丸わかりか。


 でもまあ、出来るだけ誤魔化そう。俺だってたまには見栄を張りたいのだ。どうせ配信外の出来事だ。バレないバレない!


「いやいや、これくらいの加工なんて朝飯前よ!(ヨヒラなら)」


 最後にぼそっとバレないように呟く。よし!これで嘘はついていない。

 

 お察しの通り、素材を取ってきたのは俺だが、実際に加工したのは俺ではない。ヨヒラだ。ヨヒラに頭を下げて作ってくれとお願いしたのだ。流石のヨヒラさん。コレくらいの加工なんてお手の物で、ササッと作ってしまった。もちろんお礼に気持ち多めの現金を渡した。


 ふぅ…まあこれで馬鹿な視聴者共は騙せただろう。


>なんか最後に小声で呟いたな。怪しい…

>巻き戻して音大きくしたらヨヒラさんが加工したらしい

>やっぱりそうか。そんなところだと思ってたよ


 ちっ、勘の良い視聴者どもめ。大人しく騙されていろよ!ほんと可愛げのないやつらだ。そんなんだからモテないんだぞ!


 まあ、それを口に出すと痛い目を見ることが多いので、実際口には出さないが…


>なんか、失礼なことを考えてそうな表情してるな

>ふーん…そんな表情するんだ…

>お前の表情で大体なにを思ってるのか察したわ

>これから毎日女のエロ画像で釣ってホラー画像を見せつけてやろうか?

>謝るのなら今のうちだぞ?


 おいおい。内心で思うだけでもダメなのかよ!どうしようもないな。察しが良すぎる。


「と!!いうことで!!!これを使って井戸を掘っていきたいと思います!」


>でかい声で誤魔化せると思うな

>鼓膜破れただろ!新しいのに変えなきゃ

>まあ、口に出さなかっただけ偉いので許してやろう

>でもさ、井戸なんて必要?水になんて困ってないでしょ?


 そう、今までは飲み水などの水には一切困っていなかった。これも高度な技術のおかげだ。


 今俺が着ている高性能な服には空気中の水分を集める機能があり、俺の体内の水分量が少なくなってきたら自然と体内にその水分を浸透させ、体内の水分量を調整してくれていたので、水を飲む必要なんて無かった。


 しかもそんな機能だけではなく、体温調整や雨から身を守るバリア機能、汚れの防止機能、汚れても浄化する機能、体内の老廃物を取り除き、トイレにいかなくても良くなる機能など、様々な機能が搭載されている。


 これぞオーバーテクノロジー。トイレ、水分補給、風呂などを行う必要が無いのだ。


 ちなみに今俺が着ている服のデザインは黒の無地半袖Tシャツにジーパンだ。こんなラフな格好でもなんの問題もなくしっかり機能的。俺は動きやすい格好なら服なんて何でも良いと思っているタイプなので、このような格好をしている。


 だから、井戸なんて今は作る必要がないのだが…


「俺は風呂に入りたいんだよ!ウツギが温泉を楽しんでるのが妬ましい!!」


 温泉ズルい!俺も温泉とまではいかなくとも、風呂くらい入りたい!前世が日本人の俺としては、たとえ入る必要が無かったとしても、風呂には毎日入りたいのだ!


>草

>風呂は良いぞ!体と心がスッキリする!

>羨ましいなら分かるけど妬ましいまでいくのか…

>ウツギの入浴シーン見た?


「見た!くっそエロかった!…じゃなくて、俺は紳士だからそんなの見てないよ!見てない見てない!」


 いつもよりキリッとした表情で答えることで、紳士であることをアピール。最初の方は反射的に答えてしまったが、俺の見事なリカバリーによってなんとか事なきを得た。


>ああ、見たんだな

>大体二回続けて言葉を発するときは嘘ついてる

>嘘つくのが下手すぎる

>そんな表情で誤魔化せるわけないだろwww

>というか誤魔化そうと思うんなら最初から見た!とか言うなよwww


 ということは一切なく。


 コイツラ数だけは多いから、俺の誤魔化しの何もかもが通用しない。俺の見事なリカバリー術を見破るとは…なかなかやるじゃん。


 え?なんにも見事じゃなかったって?


…知ってた。俺も流石にコレでは誤魔化せないとは途中から思ったもん。引っ込みがつかなかっただけだ。


「お願いだから俺がウツギの入浴シーンを何度も繰り返して見たことは内緒にしてくれよな。特に本人には」


>こいつ何度も見たのか…

>正直ちょっとみただけだと思ってたわ

>自爆してない?


 あ、しまった!


「いやいや!俺は何度も見て処理したなんてことは無いからね!無いからね!」


>まーた二回言ってるよ…

>二回続けて言うときは嘘定期

>分かりました!絶対に言いません!絶対にです!

>井戸を掘るんじゃなくて墓穴を掘るってか?


 うるさいな!上手いこと言われてもムカつくだけだ!

次回予告:やはり頼れるのはあの存在

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