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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
5章 幻の惑星、ジ・アース!

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妄想訓練!その2!全てがトレーニング!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「で、具体的な修行は何するの?」


「この過酷な環境で生き残るだけで、十分修行になるわ。もう少し進んだところに強い生物がたくさんいるから、そいつらを狩って、食べて、狩って、食べての繰り返しね」


 そう言うとともに、ウツギは特性スパイスやソース、調味料などを俺に見せびらかした。

 

 なるほど。ウツギらしいいい修行だな。俺も食欲が増してるし、そのやり方はちょうどいいかもな。


――ゴゴゴゴゴッ。 


 この場に地鳴りのようなものが響く。地面が揺れ、空気が振動している。


「あら?この辺はあまり生物が来ないはずなんだけど……何か来るわね?」


 地面の揺れや音から推察するに、かなり大きな生物が来るっぽい。いったいどんな生き物なのだろうか?


 警戒しながら何が起こっても対処できるように準備していると、俺たちの目の前の地面からザバーンと大きな生物が姿を現した。


「あ、あれは、砂クジラよ!」


>でっけえ…

>配信なのに迫力がすごい

>砂クジラ!すごいレアな生物だ!


 砂クジラ?俺は聞いたことがない生物だな。


 クジラといえばなんとなく可愛いイメージがあるが、この生物は大きすぎて迫力もすごいからか、怪物のようにしか見えない。


――ブシュー。


 あっ、クジラが海で潮を吹くように、砂を大量に吐き出した。なんかすげえ。


「でも、珍しいわね?いつもは地中深くでひっそり寝ていて、見つけることが困難なのに……あら?なんだかあなたに釘付けみたいね?どうしてかしら?」


>あれじゃね?えちえちモードだからじゃね?

>そっか、えちえちモードだと、生き物が寄ってくるんだったな

>えちえちなヒノキを見て、砂クジラは潮を吹き出す……

>真っ当に下ネタ過ぎて広げにくい

>というか、でっけえ……


「あ、なるほど、えちえちモードのせいなのね。それは修行が捗って便利ね。じゃあヒノキ。ここでは一生えちえちモードでいなさい!」


>「それは修行が捗って便利ね」←一言で片付けたのなんか草

>でっけえなあ……

>大きすぎて、さっきから空いた口が塞がらないwww


「それは別にいいんだけどさあ!えちえちモードって呼ばないで!」


 どいつもこいつも俺のこの状態のことをそう呼ぶ。どうしてこうなったのか…


 っと、今はそんなことを嘆いている暇はないな。今はあれを対処しなきゃ。


 解析によると、砂を泳ぐことができる巨大なクジラ。特殊な磁場を操ることで、空だろうと地中だろうと自在に移動することができる。食用可だそうだ。


 そんな砂クジラは、空中に浮きだして、空から俺をロックオンした。


 見下されると、迫力がもっとすごい。デカすぎてもはや巨大要塞みたいだ。


 …あれにのしかかられるだけでも、ひとたまりもなさそうだな。



「まあ、でかい分には攻撃が当たりやすくていいや!ウォーミングアップ代わりに俺一人で戦ってみるわ!じゃ、行ってきまーす」


 戦闘シーンは特に面白くなかったので大幅に省略!ま、簡単に言えば、とにかくいっぱいぶん殴って倒しただけだ。特殊な皮膚のせいか打撃が効きにくく、手こずりはしたが、決してダメージを食らわないわけではない。


 今の俺はノロマな生物に、もはや負ける道理がないのだ。


 ちなみにこのクジラの肉は、噛めば噛むほど肉の味が染み出てきてめちゃくちゃ美味しかった。


 

――その後俺たちはもっと過酷な場所に移動し、戦闘を繰り返した。


 そこには相当たくさんの生物が生息しており、休憩の暇なく襲いかかってくる。


 集団で狩りをする巨大サソリ、めちゃくちゃ硬いトカゲ、サンドシェルという砂を鉄砲のように吐く貝、丸くなって突進してくる巨大アルマジロなど…


 それらをウツギと共にすべて倒し、すべてを食べる。今の俺には一体一体はそこまで強いわけではない。ただ、油断できるほどの余裕もない。


 とにかく数の多い生物の数と、視界の悪さに、かなり体力と神経をすり減らされた。


「さあ、どんどん進んでいくわよ!進めは進むほどボス級の生物が生息してるから、油断はしないでね!もちろん妄想も忘れないで!」


「きっついなあ!ま、それでも頑張るけどさあ!」


>投げやりwww

>もはやヤケクソの境地みたいになってるwww

>もうどうにでもなーれ!!


 食事中でも関係なく襲ってくるので、休む時間がないというのが本当にきついんだよ!多少こんな気持ちになるくらい許してくれ!


 唯一救いがあるとすれば、ここの生物が美味しいことくらいだ。


 ウツギ曰く「食べることもトレーニング」らしい。まあ、なんとなく言わんとしてることは分かるけどさあ……食事くらいゆっくり楽しませてほしい。


「うまい!次!これもうまい!次!うまい!全部おいしいんだけど!」


 倒した生物はウツギがサイキックを用いて時短調理してくれる。基本的に揚げ物や焼いただけのシンプルなものだ。


 ウツギが戦闘しながら調理もしてくれるのが、ほんとうにありがたい。もし俺一人なら、調理なんてする暇はなかっただろうな。


 …でも、普段はここまでひっきりなしに生物が襲いかかってくるわけじゃないらしいんだけどな。どうもここの生物に俺のスター状態が反応しやすいようで、かなり遠くからでも寄ってくるんだよね。


 まあ、ここの生物が強くなった理由を考えると、男の俺に反応するのは納得か。


 ここの生物、というか、ウツギの住むここら一帯の生物は全て、おいしくて、強いほどモテる特殊な生態がある。そして気づけば、どの種も勝手に鍛え上がってしまった。いわばここは、生物たちが“モテるための進化”が極まった土地だ。

 

 生物の世界でも、モテたいメスの力はすごい。どの肉も全部おいしいんだもん。


>ブチギレながら飯を食べる男www

>流れるようにサソリとか食べてるけど……虫食に抵抗とかないの?

>口の中からめっちゃバリボリ聞こえるの面白いwww


 あ、そう言えばしれっとサソリを食べてたな。そっか、サソリって虫なのか。とにかく勢いに任せ食べまくってたせいか、抵抗感とかは全くなかった。


 なんなら、ソフトシェルみたいでうまかったんだよな。虫も意外と侮れないな。


「このウツギ特性スパイスがすごい!ちょっと言い方が悪いが、これをかければ何でも雑に美味しくなるんだよ!食べる手が止まらん!」


「ふふん!配合にはこだわったからね!こういう時短調理にはこういうのもいいでしょ?テレキネシス」


「そうだ……なっ!」


 硬いトカゲの頭を全力でぶん殴りながら、こういった会話も楽しんでいた。まだまだ先は長いので、こういう息抜きはしないとな。


>それにしても食べ過ぎだろ

>おなかいっぱいにならないの?

>倒したのを全て食べてるの、普通にバケモン


 戦っていると馬鹿みたいにお腹が空くので、食欲に関しては問題はない。自分でも自分の食欲が恐ろしい。


「なんにも考えず戦ってるだけじゃだめよ!常に妄想し続けなさい!」


「そうだった……な!いてて、流石に真っ向勝負は手が痛え。やっぱり横から殴るほうがいいな」


 猛スピードで転がってくる巨大アルマジロを正面からぶん殴りながら、俺は答えた。


>なんで正面から殴って力負けしてないんだよ…

>でも、ヒノキも色々試せるくらいには慣れてきたみたいだな

>ヒノキがえちえち過ぎてめちゃくちゃ生物が寄って来るなあ…



「慣れてきたら、もっと“かっこよく”というのも意識しなさい!一応あなたも闘技場戦士なんだから、それくらいできるはずよ!成長にはカッコつけることが一番なんだから!」


 結構長い間戦って多少慣れてきた頃を見計らって、ウツギが俺のこんな課題を出した。


 かっこいい……かっこいいねえ…


「お会計は済ませておいたぜ!」

「そういう意味じゃないわよ!かっこいい戦い方を意識しろって言ってんの!バカ!」


>馬鹿すぎワロタwww

>大体分かるだろwww

>今までのウツギの話の何を聞いてたんだよ…

 

 結局俺なりのかっこいい戦い方は「真っ向勝負」くらいしか思いつかなかったので、この後全ての戦いで、あえて弱点はつかず、全ての生物を正面からぶん殴る方法で戦ったのだった。



「さあ、もう日が暮れるまでもうあとちょっとよ!最後まで気を抜かないでね!」


「……」


「ほら?食べないから元気出ないのよ!もっと食べなさい!」


 ウツギがノールックで無理やり食べ物を詰め込もうとする。俺は戦いながら口を開ける。


「…んぐっ!……モグモグ……うまい」


>ヒノキ、目が死んでるwww

>この修行、人類には早すぎたんだ…

>でも、地味に息ぴったりだなこいつら

>半日くらい二人で動き続けてるんだから、そりゃコンビネーションも磨かれるか

>あんなのでも体が動いてるだけ偉い


「そろそろ一人で最後まで戦えるわね?じゃあ、ちょっと凝った料理を作りたいから、うちを守りながら戦ってもらうわ!よろしくね!」


「ひえー」


 食べて戦って妄想して、食べて戦って妄想して……一生分戦ったし、一生分食べた気もする。


 そうやって、俺たちは日が暮れるまでここで修行したのだった。


次回予告:「とりあえず明日考える!」翌日「なんで俺は昨日もっと考えなかったんだ!」

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