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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
5章 幻の惑星、ジ・アース!

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共同生活!ヨヒラとシェアハウス!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



 ぐっすり寝て、頭もしゃっきり。やはり早寝早起きはいい。


 さて、と。昨日の夜、初めて母とルリさんとの話し合いをして、様々なことを聞いた。今日はまだ朝も早く、時間にも余裕があるので、そのことについて落ち着いて頭の中を整理できるのだが…


「うん。やっぱりあれだな。一度話を聞いた今でも、そんなにあのことに興味が湧かないな」


 これが、俺の本心だ。地球のこと、前世のこと、この惑星のこと……気にならないと言えば嘘になるけど、夢中になるほど気になるというわけではない。


 もっと正確に言うと「それ以上に楽しみなことで頭がいっぱいで、そんなこと考えてられない!」って感じかな?


 というもの、


「今日から、ヨヒラとシェアハウス~♪楽しみだなあ~♪ふんふんふ~ん♪」


 こんな風に即興で鼻歌を歌ってしまうくらい、俺は浮かれているからな。今の俺は、ヨヒラとの生活のことで頭がいっぱいなのだ。



 …多分ヨヒラは、アンドロイド流の武術を教えることだけで、この一週間を終えるつもりだろう。


 でも俺は、せっかくのヨヒラとの二人っきりの生活を、それだけで終えるつもりはない。


 武術を教えてもらうだけでなく、木工を教えてもらったり、探索技術を教えてもらったり、料理技術を教えてもらったり……ヨヒラに教えて欲しいことはいくらでもあるのだ。


 そうやって色々教えてもらっているうちに、もっとヨヒラとの関係を深める。そんな風に俺は画策している。



 さてと、せっかく早起きしたので、ヨヒラの家に行く前に配信でもするか。少しだけ視聴者に報告することもあるしな。


 ということで、ダサTの文字をこう設定して……配信ボタンぽちー。


「ういーす。社会の歯車ムキムキイケメンのヒノキでーす。夏休みも終わったので、今日から切り替えて行くぞ!」


>告知してから配信しろ定期

>今日も楽しみ

>マッマたちの話を聞きたい!

>ダサTにお知らせを書くなwww

>スポンサー様から新しい衣装が送られてきたんだ!楽しみ!


 俺は今日のダサTの文字を“新衣装!”とした。そう、新しい衣装が届いたのだ。


「うん。みんな察しが良くて助かるな。お察しの通り、スポンサー様から新しい衣装が届きました!だから、このダサTとは今日でお別れだ」


>ああ……ダサT好きだったのに…

>今だから言うけど、ダサT似合ってたよ

>ダサTは首元がゆるゆるで、胸元がチラチラ見えてなかなかエロかったですぞwww


 相変わらず、視聴者は衣装が変わるときに限って「似合ってる」などのコメントをする。


 いつも言っているが、そういうことは着ている時に言ってくれ。


「ほんと、そんなんだからお前らってモテな……おっと、何でもないぞ?俺は何も言ってないからな?」


>おい……おい!

>そこまで言ったら全部言ったのと何も変わらないんだよなあ…

>クソガキがよぉ……わからされてえのか?

>ムカついたので、ウツギの配信荒らしにいきますね

>あんまりモテないイジりするようなら、泣くぞ?こっちは号泣する準備はできてるんだからな?


「はいはい、すんまそー。じゃ、早速着替えていくぞ!」


 俺はおざなりに視聴者をあしらいつつ、チップで衣装の変更を設定した。いつも思うが、これで一瞬で着替えられるの、くっそ便利だわ。


 …さて、今回の衣装の評判はどうだ?


>おおー!

>道着?

>あれか、柔道着ってやつか!

>インナーなし……流石スポンサー様。理解(わかり)しものだわ


 そう。今回の衣装は柔道着。真っ白い道着に黒帯を締めた、男らしい姿だ。

  

 前世のようなゴワゴワとした肌触りではなく、素材の伸縮性もあるので、こんな格好でも普段着のように動きやすい。


「押忍!なんてな。どう?今回の衣装もいい感じじゃないか?ほら?似合ってるって言え」


>エロいですね

>胸元をガバっと開いてやりたいwww

>神聖な道着をそんな風に着るなんて……えちちちちちち

>私と寝技……しませんか?


 だから、エロいは褒め言葉じゃありませんよ?いい加減学習しようね。


 でも、この衣装はいいな。何が良いって、帯をしっかり締めるとなんだか気合が入るところが特に気に入った。これからたくさん成長するつもりの俺にピッタリだ。

 

「じゃあ、お知らせは終了。あ、そうだ。今月はシェアハウス月間になったから、楽しみにしておいてくれ!」


>シェアハウス!?なんてはしたない!!!

>いったい配信外でどうなってシェアハウスをすることになったんだよ…

>マッマが来たときのことを、一から十まで説明してくれ

>男とシェアハウスなんて、女の夢じゃん!

>まさかヒノキって……ビッチ?


「早速だが、今日から一週間の間、ヨヒラの家に泊まるからな。ちなみに、一週間ごとに違う人の家に泊まる感じになったから、そのつもりでよろ。来週はセリの家だな」


>展開が早い!

>ヨヒラ様と一緒に住むなんて、羨ましい!

>じゃあ、ヨヒラ様とただれた関係になるってことか…

>えっちですわー!えっちですわー!


 …相も変わらず、今日も視聴者の頭の中はピンクなことで一杯だ。


 まあ、何と言っても「シェアハウス」だしなあ……言ってみれば、「同棲」だし。


 前世ですら異性と二人っきりのシェアハウスなんて、カップルとか夫婦くらいでしかしない。だから今回の反応に関しては分からなくはないが…


 でも、改めてそういう反応をされるとですね……どうも変に意識してしまう。ヨヒラの家に泊まるの、今からドキドキしてきた。


「…コホン。まあ、そろそろヨヒラの北の拠点に向かうか!時間的にまだ早いから、のんびり走っていくぞ!走りながら、お母様たちを招待したときのことでも雑談しましょうかね」


 というわけで、俺はクスネを連れて、ヨヒラの家に向かうのだった。





「おはよう!ヨヒラ!今日からクスネとともに、一週間お邪魔するな。あ、あと。好きだぞヨヒラ!」


「…お待ちしておりました。どうぞ中へ。厳しく教えますので、しっかり付いてきてくださいね」


>ヨヒラ様。告白を当然のようにスルー!

>というか、そんな必殺技をブッパするみたいに告白するな

>そういうスタンスで行くことにしたのね

>ああ……ヒノキもとうとうアンドロイド沼にハマってしまったのか…


 俺の理想は、ヨヒラとセリとトリカと、仲良く一緒に暮らすこと。ウツギと最高の友達関係になること、と以前言ったことを覚えているだろうか?


 その未来を叶えるためには、なんとかしてヨヒラにもっと好意を持ってもらわなければならない。


 だから、俺はこうやってヨヒラに好意を伝え続けることにしたのだ。


 セリが俺にやってくれたように、毎日コツコツ。トリカが俺にやってくれたように、ガンガン攻めまくる。


 こうすれば、あの鉄壁のヨヒラでも、いつかは俺のことを男として意識してくれるかもしれないしな。


 ちなみにこのことは、恋人であるセリもトリカも了承済みだ。


 セリは「とりあえずやりたいようにやったらいいよ」とのことで、トリカは「仕方ないわね……でも、アンドロイドと恋愛関係になるのは、あまりに無謀なことよ。分かってるの?」と、どうせ叶わぬ恋なのだからと、渋々許してもらったという感じだ。


 たとえ叶わぬ恋なのだとしても、何もしないのは後悔が残る。やれることは全てやった上で、それでも無理だったとき――その時になってようやく、ヨヒラのことを諦められるだろう。


 …とは言いつつ、ヨヒラのことを諦めるつもりは、現状ではさらさらないんだがな。


「では、早速アンドロイド流の武術から教えますので、トレーニングルームまで来てください」


 このようにして、ヨヒラとのシェアハウス生活が始まったのだった。



次回予告:ウォーミングアップが命がけな件

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