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サラダに使う調味料

「あったぞ、ドレッシング、お酢や油に砂糖や塩などの様々な調味料の組み合わせ次第で色々な種類のドレッシングができる、主にサラダにかけて食べる調味料」


 そう失われたもの図鑑に書かれていた。


「お酢ってあの物凄くすっぱい調味料か? 何に使うかわからないからたくさんあるよ」


  言ってシオンはお酢の入ったビンを用意する。


「若、シェフィーネ王女の描いた絵の中にそのドレッシングっぽい絵と思われるものがあったわよ」


 ユーリが見つけた絵を見るとサラダに何かをかけている液体の絵だった。

 多分これがドレッシングで間違いないだろう。


「この絵だと、砂糖に塩に油にお酢があればできるみたいだな、まず油以外の砂糖と塩とお酢を入れて溶けるまでよくかき混ぜてから最後に油を入れてよくかき混ぜたら完成みたいだな、混ぜるだけなら俺にもできそうだな、早速作ってみよう」


 そしてドレッシング作りが始まった。

 まず砂糖と塩とお酢を決まった分量を入れて混ぜていくと砂糖と塩がお酢と混ざり合って溶けていく。

 完全に溶けたところで油を加えてよくかき混ぜる。


「こんなもんか」

 

「十分かと思われます」


 ジョルジュのお墨付きも出たので俺は混ぜるのをやめてドレッシングが完成したのだった。

 あ、これかき混ぜてたの俺なんだ。

 混ぜるだけなら俺が作っても問題ないだろ?

 そして俺達は完成したドレッシングを見る。


「うーん、複数の調味料を混ぜたが、最終的には液体になったな」


「絵の通りなら普通に野菜の上にかけて食べるって事でしょうね、その前にドレッシング自体を味見してみた方がよろしいのでは?」


「そうだな」


 ルートの言う通りにし、俺達はドレッシングをなめてみた。


「お酢を使ったからか、すっぱいな」


 お酢を使ったから酸味が強いのは当然か。

 とりあえずサラダの盛り合わせに完成したドレッシングをかけて食べる事にした。

 

「あ、意外といける」


 元から味があまりない野菜だからかドレッシングを加えた事で味がつきドレッシングのままだとすっぱかったがサラダと食べた事でこのすっぱさが良い味を出していた。

 良い味を出してはいるんだが。


「子供がこれを食べるかと言われたら、どうだ?」


 俺が問うと皆言葉に困っている。


「正直、難しいのではないかと思われます」


 ジョルジュが代表して答える。


「確かにこのドレッシングで大人の我々ならこの酸味もよく野菜をより美味しく食べられるかもしれませんが、子供にはすっぱ過ぎるのではないかと思います」


「やっぱそこかぁ」


 そう、俺達くらいなら何とか野菜に味がついて旨くなって食べられると思うが、アニスくらいの小さな子供がこれを食べるとなると少しすっぱい気がするんだよな。


「そうですね、本で読んだのですが、子供の舌は大人と比べて凄く敏感らしいですよ」


 そうフレイアが言う。

 

「そうなのか?」


「はい、子供の舌は大人の舌よりも敏感で我々大人が苦いと感じているものがより苦く感じ、甘いとより甘く感じるそうです、ですのでこのドレッシングが我々にはちょうど良い酸味でも子供にとってはよりすっぱく感じると言って良いでしょう、もしかしたらアニス様くらいの幼い子供が野菜を嫌いなのはこれが原因なのかもしれません」


「そう言えば、俺もガキの頃は食べられなかったものがいつの間にか食べられるようになっていたな」


「私もそうだな、いつの間にか子供の頃嫌いだったものが普通に食べられるようになっていたが、あれは大人になった事で舌が敏感じゃなくなったからなのか」


 フレイアの説明でリックとネロナが納得した感じに言うと他の皆も思い当たる事があるのか頷いて納得している。


「申し訳ありません、私が余計な事を言ったせいで」


 レティが凄く落ち込んでいる。

 自分が言ったから責任を感じてるんだろう。


「いや、お前のせいじゃないさ、現にドレッシングはできたんだから」


「そうよレティ、少なくとも私達は野菜をより美味しいと感じられるようになったわ」


「でも姉様、アニスお嬢様のような幼い子供が食べられるようにならなければ」


「まだ何かないか探してみるか」


 そして失われたもの図鑑を見るがさすがに野菜に合う調味料はドレッシングの他にはないかもな。

 と思っていたらそれっぽいものを見つけたが。


「禁断の調味料?」


 説明文にそう書かれている部分があるのだった。


 

読んでいただきありがとうございます。


面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。

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