チョコレートソース
「これでチョコレートソースの出来上がりですね」
「思ったより簡単にできたな」
シルの言う通り、まさかこんな簡単にすぐできるとは思わなかったな。
俺はチョコレートソースをなめてみた。
んー、溶けても甘いチョコの味。
「溶けてもチョコはチョコだな、加熱したから温かいけど、温かくてもチョコは美味しいんだな」
「そうだね、ずっとなめていられるかも」
「ああ、ハチミツをついなめてしまうみたいな感じだな」
「チョコソースはできましたが、これをどうしましょうか?」
俺とシルが話しているとカリーナがチョコソースをどうするかを聞いてくる。
「そうだな、失われたもの図鑑には色々なお菓子にかけて食べると美味しいって書いてあったけど」
「お菓子と言えば、パンケーキにかけてみたらどうだ?」
「確かに、カリーナ」
「はい、すぐに作ります」
そしてパンケーキが出来上がった。
「そう言えば、店で出ているパンケーキですが、バターとハチミツの他にバターを生クリームにしてハチミツをかけているものやフルーツを乗せたりしているものもあるそうですよ」
「なるほど、ケーキって名前がつくくらいだし生クリームやフルーツでも美味しそうだな」
「だったらハチミツの代わりに生クリームとチョコソースにしてみたらどうだ? 何となくだがそっちの方が良い気がするんだ」
シルの提案を採用してパンケーキに生クリームを乗せてその上からチョコソースをかける。
「おお、見た目が良いな、チョコソースの色ってよく見ると黒に見えるから白の生クリームと合わさってバランスが良さそうだ」
「確かに見た目も美味しそうに見えるな」
「よし、カリーナ、早速食べてみようか」
「あ、はい」
シルとカリーナは生クリームとチョコソースがかかったパンケーキを口にする。
「「美味しいー」」
二人は笑顔になる。
シオン、お前にも見せてやりたかったよ。
「ハチミツとバターも良いけど、こっちもこっちで良い」
「パンケーキの柔らかさに生クリームの甘さとチョコソースの甘さとほろ苦さが見事に合わさってます」
「パンケーキの新しい組み合わせに出しても良いな」
「ええ、むしろ出しましょう」
二人共、なんか凄い勢いを感じるな。
甘い物が絡んでるからだろうか。
「失われたもの図鑑に書かれてた通り、色々なお菓子に使えそうだな、ん?」
何気なく失われたもの図鑑のチョコレートソースの次のページをめくるとそこに載っていた料理に目が行く。
「なあ、こんなのもあるらしいぞ」
「ほお、こんなものがあったとは」
「これなら向こうでもすぐに準備ができますね」
次の日、俺達は再び学園へと向かいシェフィーネ王女のいる部屋に向かった。
「シェフィーネ、休憩にしないか?」
「シル姉様」
「と言うわけだエドウィン」
「だからどう言うわけだ」
「昨日、チョコレートを使った料理ができたんだ、これがその料理だ」
シルはそう言って机の上に小さな鍋を置いて蓋を開けるとそこにはチョコレートソースが入っていた。
「これがチョコレートソースだ」
「本当にチョコを溶かしただけなんだな」
エドウィンがチョコレートソースを見て言う。
「ああ、それでこれをふんだんに使ったお菓子があるんだ」
そう言ってチョコレートソースと一緒に一口サイズに切ったパンケーキとフルーツをたくさん用意するのだった。
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