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新しいお菓子

お待たせしました。

「ケイネス、これを持って来たんだ」


 言ってシルは俺の前に紙で包んだ箱を出す。


「これは何だ?」


「ディルムンド王国にいる姉上から送られて来たんだ」


 ディルムンド王国とはバハムス王国と同盟を結んでいる国である。

 そしてそのディルムンド王国に嫁いで行ったのがバハムス王国第一王女、つまりシルのお姉さんである。

 シルのお姉さんは一体何を送って来たのだろうか?


「姉上からの手紙では最近ディルムンド王国で作られたお菓子らしくてな、ぜひ味見をしてほしいそうだ、美味しかったらバハムスへの流通も考えてくれるそうだ」


「他国で新しくできたお菓子か、どんなのか気になるな」


「私は昨日父上達と一緒に食べたが、中々美味しかったぞ」


「そうなんだ、じゃあ、早速食べるとしようか」


「どうせならシェフィーネの所に行ってエドウィンと四人で食べよう、感想を言う者は多ければ多いほど良い」


「わかった、それじゃ学園に行こうか」


 こうして俺とシルは学園へと向かいシェフィーネ王女のいる部屋に着くのだった。


「シェフィーネ、勉強ははかどってるか?」


「ん、問題ないよ」


「と言うわけだエドウィン、お菓子を食べようぜ」


「いきなり来て何がと言うわけなんだ」


 と言うわけでシルが持って来たお菓子を食べるため俺達はお茶にするのだった。


「シェフィーネ、これは姉上が送って来たお菓子だ」


「シャス姉様が?」


「そうだ、私も昨日食べたが中々美味しかったぞ、これが姉上が送って来たお菓子だ」


 シルが箱を開ける。


「これがお菓子?」


 箱の中には四角くて茶色いものがあった。


「ああそうだ、これが姉上が嫁いで行ったディルムンド王国で新しく作られたお菓子だ、食べてみると良いぞ」


「わかった、じゃあ食べてみるよ」


 俺は四角くて茶色いお菓子と思われるものを手に取って食べてみた。

 するとパキッと音がして折れた。

 音からしてそれなりに固いお菓子のようだ。


「ん」


 四角くて茶色い色をしているけど甘かった。

 甘さの中に若干の苦さがあったが大したものではなかった。

 甘くてほろ苦いお菓子か、これは今まで食べた事ないな。


「少し固いけど、甘くてほろ苦くてとても美味しいお菓子だな」


「そうだろう、私も最初は固いなと思っていたんだが、食べてみると甘くて少しほろ苦さもあるがとても美味しかったぞ、二人はどうだ?」


 シルがシェフィーネ王女とエドウィンに問う。


「とても美味しいお菓子だ、どうやって作ったのか気になるな」


「そうか美味しいか、シェフィーネはどうだ?」


「・・・・・・」


 シェフィーネ王女はシルの問いには何も答えずにお菓子を手に取って見ている。


「シェフィーネ? どうした?」


「あ、ごめんなさい、とても美味しい、けど」


「けど?」


「シル姉様、私、このお菓子見た事ある」


 そうシェフィーネ王女は言うのだった。


 


 

読んでいただきありがとうございます。


投稿が遅れてすみません。

身体の調子が悪くてとても書ける状態じゃなくてようやくまともになりました。

もしかしたら今後の投稿も遅れるかもしれませんが、頑張って投稿するつもりです。


どうか今後ともよろしくお願いします。


面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。

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