オムライス
「綺麗な見た目だな」
ケチャップライスを卵で包み込んだ事で綺麗な見た目になっていた。
「後はこれにトマトケチャップをかければ良いそうですね」
ジョルジュはオムライスにトマトケチャップをかける。
黄色い卵に赤いトマトケチャップが加わった事でより色合いが良くなった。
俺達は早速オムライスを食べてみる事にした。
スプーンで掬うと卵の間にケチャップライスが綺麗にまとまっていた。
見た目は綺麗で中身はぎっしりで悪くないな。
そしてオムライスを口に入れる。
「卵が加わってより旨くなったな」
「ええ、見た目も美しいので悪くないですね」
「ケチャップライスもそうだけど、これも子供受けは良いと思います」
「卵を綺麗に包むにはそれなりの腕がいると思いますけど、材料はどれもすぐに手に入れられる物なので平民の家庭でも作れますね」
失われたもの図鑑にも一般の家庭で作られる料理とも書かれているしな、ん?
「オムライスには美味しくなる魔法がある?」
さらにオムライスの説明文にこう書かれていた。
「何々? オムライスと言えばメイド喫茶でメイドさんから美味しくなる魔法をかけてもらうとよりオムライスが美味しくなる、異世界なら貴族の家に本物のメイドさんがいる、喫茶店のメイドじゃなく本物のメイドに美味しくなる魔法をかけてもらえる、それってマジ最高・・・・・・何だこれ?」
そう説明文に書かれていたが、正直何を言ってるのかよくわからなかった。
「メイド喫茶? 異世界?」
「聞いた事ない言葉が書かれてますが、一体何の事なのでしょうか?」
「うーん、全くわからないな、それに美味しくなる魔法って何なんだ?」
「ふむ、ん? ケイネス様、ここに美味しくなる魔法についての説明らしきものが書かれています」
「何?」
ジョルジュが美味しくなる魔法の説明文を見つけたので俺はその文を見る事にした。
「えーっと、美味しくなる魔法のやり方は、まず胸の辺りで両手でハートの形を作って、美味しくなーれと言いながらハートの形のまま両手を一周するように回して、萌え萌えキュン、と言いながら両手で作ったハートを前につきだす、らしいぞ」
「は? 何それ?」
「ふざけてるの?」
ルティとレティが蔑んだ目で失われたもの図鑑を見ていた。
「レティ、どう思う?」
「どうもこうも、頭おかしいんじゃないのって思うわ、姉様」
「そうね、こんなふざけた事をメイドにさせようとするなんて」
「メイドをバカにしているとしか思えない」
ルティとレティが尚も蔑んだ目で言う。
確かに説明文だけ見るとメイドをバカにしているのかと思われても仕方ないかもな。
「ん? まだ続きがあるぞ、美味しくなる魔法をしてもらったらその後はメイドさんにあーんしてもらうまでがお約束」
「は? 何ですかそれ?」
「メイドだからって何でも好き勝手できると思ったら大間違いですよ?」
確かにメイドだからって好き勝手して良いわけじゃないしな。
「ケイネス、ここにいたのか」
すると厨房にシルが入って来たのだった。
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本日二話目の投稿です。
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