ランニングマシン
「と言うわけで、これがラキムの旦那さんに作ってもらったランニングマシンだ」
家に帰って俺は皆の前でランニングマシを出して説明をする。
「これがそのランニングマシンか」
リックが興味津々にランニングマシンを見る。
「ああ、早速皆で試しに使ってみようかと思う、それで良ければ正式に親方に依頼しようと考えている、親方と鍛冶師達全員でやれば数日で十台は用意できるそうだ、俺は実際にやって悪くないと思ったんだが、皆の意見も聞きたい」
「なるほど、では試しに私がやりましょう」
ルートが言うので俺はルートにランニングマシンの使い方を説明してルートはランニングマシンを動かすのだった。
「なるほど、これは良い運動になりますね」
「じゃあ、次は俺に使わせてくれ」
続いてリックがランニングマシンを使う。
「この白いボタンでスピードが上がるんだな」
そう言ってリックは最大スピードの三つ目のボタンを押す。
「おお、良いじゃねえか、普通に訓練場で走ってる時と同じ感じだ、こいつは雨の日とかに部屋で良い運動ができそうだな」
リックもランニングマシンが良いと言う。
それから他の皆も続いて試す。
「あら、確かにこれは良いわね」
「三段階にスピードを分けられるから無理なく自分のペースでできるのも良いな」
「これは年寄りの運動にも持って来いだ」
ユーリ、シオン、ジョルジュもランニングマシンは好評のようだ。
「エドウィン、お前はどうだ?」
「ああ、良い運動になると思う、部屋でも鍛えられるのはありがたい、今の私には必要な事だからな」
エドウィンも気に入ったみたいだな
と言っても彼らは男性だ。
女性に好評かはまだわからないんだよな。
「ミスチー、ラキム、二人も試してみてくれ」
「はーい」
「あいよ」
ミスチーとラキムもランニングマシンを使う。
「どうだ?」
「凄く良いよー、これは女の子でも良い運動になると思うよ」
「何より部屋に置けるから誰かが部屋に入ったり窓から見られない限り令嬢や夫人達も恥ずかしがらずに運動できるから女性でも気に入ると思うよ」
女性のミスチーとラキムが良いと言うならこれは正式に親方に依頼しても良いかもしれないな。
だが念には念を入れて一応シルにも試してもらうか。
それから俺はシルにランニングマシンを持っていき試してもらう事にした。
そして。
「ケイネス!! よくぞこんな素晴らしいものを用意してくれた!! さすが私の最高の婚約者だ!!」
ランニングマシンを貸した次の日シルは大喜びで俺に抱き着いて来た。
おおう、かなり喜んでくれたみたいで良かった。
「私だけでなく母上や城で働いているメイド達にも試しに使わせたら凄く気に入ってな、これから他の夫人や令嬢達にも試してもらうそうなんだが、おそらく気に入ってくれるから量産すると思うぞ」
「そうか、なら親方にも正式に依頼する事になるな」
「ああ、だが親方達だけではおそらく大変だろう、何故ならこれを欲しいと思う令嬢や夫人はかなりの数いると思うんだ」
「あー、だとしたら親方の工房だけじゃ生産が間に合わなくなるかもな」
「ああ、そこで母上はこのランニングマシンを希望する者達の人数によってはバハムスにいる全ての鍛冶師達に王家から正式に依頼するって形にするつもりらしい」
「なんか、思ったより大事になりそうだな」
それだけ王妃様も本気って事か。
それから本当に凄かった。
ランニングマシンは本当に令嬢や夫人達から好評だったらしくぜひとも我が家に欲しいと希望を言う者達が多かったそうだ、さらにその様子を見ていた当主や令息達も運動不足を感じていた者が多かったらしくそちらの者達も試しに使ってもらったら好評で当然普段から身体を動かしたりしている者達も雨の日でも運動ができる点で好評となり多くの貴族達からの希望があったため王族貴族からバハムス王国の全領地にいる全鍛冶師達に正式に依頼をする事になるのだった。
鍛冶師達も王族貴族からの依頼なら当然そちらを優先すべきなので鍛冶師総動員で大急ぎでランニングマシンを作る事になる。
さらに学園で寮暮らしをしている者達からも希望があったため各部屋に一台ずつランニングマシンが置かれる事になる。
これで学園の寮で暮らしている学生さん達も雨の日でも運動する事ができるようになったそうだ。
平民達にも勧めた方が良いかと思ったが平民達からは普段からたくさん食べてもその分毎日家事や仕事でたくさん身体を動かしているからあまり必要ないと言う意見が多かったがその代わりに野菜のお菓子の方が好評だったそうだ。
マヨネーズをつけて食べてもまだ野菜が嫌いな子供が多かったそうだがこの野菜のお菓子は全然野菜の味がしないから美味しいと言う子供が多かったそうだ。
こうして無理なくダイエットをする事ができ野菜嫌いな子供がさらに減ったりと中々良い結果を出せたと思う。
それから大量のランニングマシンを作った鍛冶師達は親方を始め全員が言っていた。
一生分のランニングマシンを作った気がする、当分ランニングマシンは作りたくないと。
うん、本当にお疲れ様でした。
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