揚げ物料理に
カリーナが見せた絵を見るとその絵にはエビフライや色々な揚げ物料理の絵と思われるものとその揚げ物料理に何かをかけている絵だった。
「これは、揚げ物料理に何かをかけている絵だな」
「はい、おそらく何かの調味料なのではないかと思います」
カリーナの言う通り、確かに何かの調味料の可能性が高いな。
「ふむ、揚げ物料理に合う調味料でしょうか」
「揚げ物料理に合う調味料ってソース以外にもあるって事か?」
「そうなるな」
リックの問いにジョルジュが答える。
揚げ物に合う調味料なんかあるのか。
「用意するのはタマネギとこれは卵か、作り方に卵をつぶす絵があるな」
「この絵、もしやゆで卵ではないかと」
「ゆで卵?」
「はい、カホが教えてくれました、卵をそのまま割らずにお湯に入れて煮込む事により中の卵が固まって卵の殻をむけばゆで卵と言う卵料理ができると」
「へえ、卵ってお湯で煮込むとそうなるんか」
「ゆで卵が必要なら先にそちらを作りましょう」
そう言ってジョルジュは鍋に水を入れてその中に卵を入れてから火をつけて煮込む。
その間にタマネギをみじん切りにして細かくしていく。
「ふむ、切ったタマネギを水で洗ってしっかりと水を切るって感じか、今まで切ったのはそのまま煮込んだり焼いたりしていたがこういう準備も必要と言う事か」
ジョルジュは細かく切ったタマネギを水で洗ってしっかりと水を切っていく。
料理ってこういうひと手間があるから旨い料理ができるんだな。
「よし、水もしっかり切れているしこちらもそろそろ良いかもな」
沸騰した鍋から卵を取り出して水で冷やす。
そして卵を叩いて卵にひびを入れて水の中で卵の殻は綺麗に向けると中には卵がそのままの形で固まっていた。
「これがゆで卵です」
「お湯で煮込む方法もあるんだな、卵そのままの形で面白いな」
「このまま食べる事もできますが、今回は調理に使いましょう、このゆで卵をつぶしていくみたいですね」
ジョルジュはゆで卵をつぶしていく。
「それからみじん切りにしたタマネギとマヨネーズを加えて混ぜるようですね」
まさかのマヨネーズの登場だ。
野菜と合うマヨネーズが出て来るとはな。
ジョルジュはつぶしたゆで卵にみじん切りにしたタマネギとマヨネーズを入れて混ぜていく。
「これで完成ですね」
完成したものを見ると確かに何かの調味料と思われるものだった。
「これを揚げ物料理にかけて食べれば良いんだな?」
「そうなりますね」
「じゃあ、早速食べてみるか」
完成した調味料を出来上がった揚げ物料理にかける。
「うーん、見た目は悪くないが」
肝心の味はどうなのか全く想像できないがとりあえずこれをつけたアジフライを口にする。
「おお旨い、いくらでも食べられそう」
調味料をかけたアジフライはとても旨かった。
ソースとは違った味だがこれはこれで良い。
「この白いのカキフライにつけても旨いぞ、これなら貝もいくらでも食べたくなるな」
「こっちのイカリングにも合いますね、形も面白いしこれならイカも食べたいって人が出ると思いますよ」
「これはエビフライとも合いそうですね」
リック、カリーナ、ジョルジュも気に入ったようだ。
確かにエビフライとも合いそうだな。
この作った調味料が何なのか調べたらそのページがあった。
「タルタルソースって調味料らしいな」
出来上がったのはタルタルソースと言う調味料だった。
説明文には揚げ物料理にぴったりの調味料と書かれている。
「このタルタルソース、揚げ物料理とよく合うぜ、これは酒が進むぞ」
「確かにこれは酒とよく合う、旦那様もきっとお喜びになられるだろう」
リック、ジョルジュが言う。
酒を飲む二人が言うのなら間違いないだろうな。
「このソースはエビフライとも合いますから、子供にも人気が出ると思いますよ」
確かにカリーナの言う通りタルタルソースはエビフライとも絶対合うと思うし子供も好きな味になるだろう。
その晩、揚げ物料理を出したら親父は旨そうに酒と一緒にたくさん食べるのだった。
これらの料理もエビフライと同じように公開したら飲食店で特に酒好きな男性達に人気の料理となるのだった。
魚市場でもエビフライの時と同じように魚はいつも以上にそして貝やイカもたくさん売れるようになり魚市場は揚げ物料理のおかげでたくさん売れるようになった事で大変盛り上がったようだ。
それとタルタルソースを生み出した事によって揚げ物料理にはソースが良い、タルタルソースが良いとかで喧嘩が起きたりしたそうだ。
そんなの好きな方をかけて食べれば良いだろ。
人それぞれなんだから。
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本日二話目の投稿です。
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