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特訓初日

 俺達の実力をエドウィンに見せた次の日。

 早速エドウィンを鍛えるための特訓が始まった。


「ここで特訓するぞ」


 俺達はエドウィンを家の中にある訓練場へと連れて行く。


「この家にこんな場所があったんだな」


 エドウィンは驚いている。

 俺達がいる場所は闘技場だからだ。


「リカード家はモンスターを毎日討伐しているから、モンスターと戦えるようにここで鍛えたりしているんだよ、ちなみにシルはうちに来るたびにここで特訓しているぞ」


「そうなのか」


「二人共来たか」


 闘技場には既にシルが運動着を着ていて待っていた。

 動きやすい恰好の方が良いからな、

 俺とエドウィンも運動着を着て特訓開始だ。


「じゃあ、早速エドウィンがドラゴンを倒すための特訓を始めたいところだが、まずはエドウィンがどれくらい動けるのかを知りたいと思う」


「確かにそうだな、どれくらい運動ができるかによっては特訓内容も変わるしな」


 シルの言う通りだ。

 どれくらいできるのかわからないと教えるものも教えられないからな。


「と言う事で、エドウィンには基礎体力テストを受けてもらう」


「基礎体力テスト?」


「ああ、ルート達が記録してくれる、エドウィンは準備してくれ」


「わかった」


 こうしてエドウィンの現在の基礎体力を確かめるための基礎体力テストが始まるのだった。


「さて、エドウィンの基礎体力がどれくらいなのか、私の予想としてはそんなに良いとは思えないんだよな、日常的に鍛えているって感じでもないし、ケイネス、ガルドムの学園にいた時のエドウィンはどれくらい運動ができたか知っているか?」


「うーん、どうだろう、エドウィンとはクラスが違ったからどれくらい運動ができるのかも全くわからないんだよな、けど王族なんだから一応剣とか習ってると思うし、それなりにはあると思うんだけど」


「だが、途中で色々あって何もかも丸投げしたんだろ? だったらその分衰えているはず」


「確かに」

 

「「・・・・・・」」


 俺とシルは無言でお互いの顔を見る。


「なあ、ケイネス、私は何だか嫌な予感がするんだが」


「奇遇だね、俺もだよ」


 そう、何となく俺もシルも嫌な予感がした。


「ケイネス、これはもしかしたら、私達も覚悟を決めるべきじゃないのか? 何て言うか、とんでもない事になりそうな気がする」


「うーん、そんな事はないと思いたいんだけど、なんかそんな気がしてきた」


 俺達は何となくだけど嫌な予感がした。

 ハズレてほしいと思ったけど、絶対にその嫌な予感が当たると確信していた。

 そして。


「「・・・・・・」」


 その嫌な予感は見事に的中し、俺とシルは何とも言えないような顔をするのだった。

 そしてルート達も同じように何とも言えないような顔をし、そして今にも頭を抱えてしまいそうな感じだった。



読んでいただきありがとうございます。


面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
エドさん、運動音痴?だとしても、皆全力で協力してくれるでしょう!…多分!
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