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39/91

39.祭りの後で

すみません、短めです。

本日、もう1話更新予定です。

はあ、、、、、


どうも、アンズです。


困りましたね、昨夜のキスがぐるぐる回ります。


こうして、朝の図書室で、返却本を戻している時も、ふっと、唇の感触を思い出してしまうと、そこからするすると、食まれた感触とか、なぞられた感触とかまで鮮明になり、カサンディオ団長の熱っぽい目も思い出して、頭に添えられてた大きな手まで出てきて、「~~~~っ」と1人で赤面しては、手が止まり、本を戻す棚を間違えてしまっています。


そしてあの、“忘れてくれ”からの、“忘れなくていい”は何ですかね。


忘れてくれ、は、お互いの立場があるし、衝動的にキスしてしまったけど、無かった事にした方がお互いの為だよね、だから忘れよう、という解釈でいいよね。


じゃあ、忘れなくていい、は?

忘れなくていいって事は、この先があるという事なのかしら。

そんな事言われると、いろいろ勝手に期待してしまって苦しくなるんですけどね。

ええ、勝手にね。


くそう、きゅんきゅんするな、私の心臓よ。

まずいな、あれだな、私、けっこうあのワイルド系イケメンの事、好きなんだな。


“気をつけなさい。あの方は外堀から埋めるタイプだと思います”

ローズの言葉が甦る。


どうしよう、ゆくゆくは、カサンディオ団長の、め、妾とかになるのかしら?

ちょっと、いや、かなりお妾さんには抵抗があるんだけど、、、、、。


それに、そもそも、カサンディオ団長から、好きとか言われた訳じゃないんだよなああああ。

私の事が好き、でいいのかなああああ。


「はああぁ、、、」


長いため息をついて、こんなんじゃ仕事にならんぞ、と思って周りを見回せば、周りもけっこうぼんやりしている。

昨日は建国祭、ほぼ全ての人が朝から祭りに繰り出し、夜は遅くまで飲んでいたのだろう、今日は、仕事なんてやってられねえよな、みたいな気だるい雰囲気がムンムンで、私の、「はあ、、」とか「ふう、、」もそこに紛れている。



「アンズさんは建国祭、楽しめましたか?」

そんな中、こう聞いてきたのは、この気だるい図書室で唯一、いつも通りのヘラルドさん。


「はい、楽しかったです」

「グレイがお宅にお邪魔させてもらったようですね」


ドキイィッ

私の心臓が、1メートル先くらいまで飛び出る。

そうだった、ヘラルドさんはカサンディオ団長の叔父だもんね。そういう話もするんだね。


「ええ、はい」

「ここの所、あの子は忙しかったから、良い息抜きになったと思います」

「忙しかった?」


「ええ、少し家の事で、バタバタしてまして」

「カサンディオ家がですか?」

何かあったのかしら?と思うけれど、お家のゴタゴタに突っ込むのは良くないわよね。


「はい、私も少しバタバタしましたね。もうすぐ終わります、それにしても、今日は仕事になりませんねえ、来室者も少ないですし」


「ほんとですね、今日はもうゆっくりするしかないですね」

「ええ、アンズさんは今の内にゆっくりしておきましょうね」

私の言葉にヘラルドさんが目を細めて、そう言った。






あのキスは、賛否両論あるんだろうなあ、、、、と思いながら書きました。

団長の懺悔か言い訳まで、もうしばらくお待ちください。

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― 新着の感想 ―
なになになになにい??きになるぅ~!
[一言] 団長の溺愛が凄そう(๑♡⌓♡๑) 前話のチューは、 個人的に違和感なかったです(笑) だって、名前を呼ばれただけで 団長さんは、まいっているんだよ〜(。・//ε//・。) 二人きり♡夜…
[一言] (((uдu*)ゥンゥン…そーだよね。お妾さんは嫌だよね。 だって後々めんどくさそうだし、正妻さんになる方にも嫌な思いさせちゃうと思うと普通はお断りですよねぇー。 カサンディオ家のバタバタ……
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