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政治経済エッセイ

内閣改造という名の『利権椅子取りゲーム』

作者: 中将

筆者:

 今回もご覧いただきありがとうございます。


 今回は23年9月13日の内閣改造のメンバーの注目された方々についてみていこうと思います。

 ある意味どの政治家も問題があると思うんですけど、特に今回僕が注目した内閣・党役員人事についてみていきたいと思います。



質問者:

 特に注目されていたのは、木原誠二さんが官房副長官に、河野さんがデジタル大臣に留任されるかだったと思います。



筆者:

 木原氏については官房副長官については解任されましたね。


 木原氏がなぜ問題になっていたのかと言いますと、木原さんの妻の元夫の不審死事件について警視庁から事情聴取を受けていたんですね。


一説によると木原氏が警察に圧力をかけて妻への捜査を止めたという疑惑があるのです。


 ただ、これは週刊誌の報道のみなので真実かどうかは分かりません。

 しかし、木原氏は白なら白だと自らの言葉で説明するべきだとは思います。

 

 23年7月28日に行われた会見で事件を担当した元捜査一課刑事の佐藤誠氏が実名で「断言します。あれは事件なんです」と証言した会見を開いたにもかかわらず、1か月以上雲隠れしていたというのは問題でしょう。疑惑がさらに深まるというものです。


 更に今回は内閣からは外れることになりましたが、党の幹事長代理と政務調査会長代理を兼務するそうです。本来ならば無役に降格どころか在任中に更迭すらもあり得た一件だと思います。


 首相お気に入りの方だからここで更迭では”経歴に傷がついてしまう”のを避けたかったんだろうと思いますね。


 時間が過ぎれば忘れてくれると国民を完全に舐めているので国会で追及し、真実に一歩でも近づいて欲しいところですね。



質問者:

 確かに、追及されることなく時間が経てば忘れて再選されたらグレーの状態のままですからね。



筆者:

 グレーと言えば今回の注目人事の1人でもある。小渕優子衆議院議員でしょうね。

 今回、選挙対策委員長という党の中では幹事長、政調会長、総務会長に次いでの地位に就任しています。


 そんな小渕氏はネットにおいては「ドリル優子」という思わしくない二つ名があります。



質問者:

 なんでそんな不名誉な名前がついてしまったんでしょうか……。



筆者:

 週刊誌などの報道によりますと当時選挙事務所に10億円以上の利益供与による裏金が流れていたのではないかという疑惑や、政治資金でベビー服や親族の店で高級品を買っていたのではないかという疑念がありました。


 証拠があるほどの疑惑は明治座の観劇会で有権者買収疑惑です。

地元の群馬県民の参加費は1000万円ながらも、入場料や食事代は6000万円以上かかっており、差額5000万円は後援会が出したことが選挙人買収に当たるのではないかと言われています。


 またこの一件について、2014年10月東京地検は小渕氏の当時秘書の折田宅、後援会事務所に家宅捜査をした際に複数のパソコンのハードディスクがドリルなどの工具で破壊されていたことから、

「ドリル優子」と呼ばれるようになったんですね。


 2015年には園原敏彦裁判長は元秘書の前群馬県中之条町長、折田謙一郎被告に禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)の有罪判決が確定していることから話としては完全に「クロ」なのですが、


 小渕氏のパソコンが破壊されたこともあって、直接関与した証拠がなく不起訴処分になりました(当時の安倍政権が裏工作をしたという話もあり)。



質問者:

 なるほど……それはそんな名前がついてもおかしくはないですね……。



筆者:

 でもある意味この選挙対策委員長という地位は“相応しい”んじゃないかと思うんですよ。

 選挙買収疑惑が浮上したら「パソコンをドリルで破壊しろ」って指示をすればいいですからね(笑)。


 まぁ、これは冗談ですが、入閣や幹事長就任も噂されていた中、党の中でも4番手にとどまったのはやはりこの事件が未だに影響しているということでしょうね。


 ただ、一定以上の地位に座らせなくてはいけないのは同じ早稲田の先輩である森元総理大臣、故青木幹雄元参議院会長などの影響があると言われています。

 そういった“長老”の顔を立てるためや女性活躍推進の観点からも登用せざるを得ないのでしょう。



質問者:

 さ、さすがにそんな指示はしないと思いますけどね……。

河野デジタル大臣(留任)についてはどう思われますか?



筆者:

 デジタル化はゆくゆくは必要なことだとは思いますが、2万円のマイナポイントを配ったり、保険証を廃止するといった強引な手段は問題です。

本来は国民が積極的・自主的に申請してくれる魅力的なシステムにする必要があるのです。


 強引に推し進めていることから医療関係者、地方公務員、国民に散々迷惑をマイナンバーでかけているということは国家にとって大きな損失だと思います


 埼玉県保険医協会が8月1日から31日にかけて開業医会員に調査(回答292件)を行ったところ、マイナ保険証により受け付け業務が増えたのは92%に上っています。


 マイナ保険証の利用率は厚労省の発表データによると、全国の利用率はオンライン資格確認が義務化された4月に3月の2.3%から6.3%へと跳ね上がった後、5月6.0%、6月5.6%、7月5.0%と3カ月連続で下落している悲惨な状況です。


 河野大臣は3か月分の大臣給与返還という甘い「自分への処分」(僅か40万円前後という試算も)ではなく全財産を国庫に納めるぐらいしても損失は補填できないです。


 本当に詫びる気持ちがあるのなら続投をせずに在任中の国会議員の利益分全給与返還ぐらいは最低でもしなくてはいけないと思いますね。



質問者:

 マイナンバーカードとその周辺の問題は数多くありますから、最低でも健康保険証廃止だけはやめてほしいですよね……。


 どうして続投というということになったんでしょうか?



筆者:

 これは推測の域を出ませんが、「両者の利害の一致」だと思います。

 首相側から見たらこのままデジタル大臣でいてくれてどんどん失策してくれたら首相の座が安泰になります。


 一方、河野氏側から見ても表面化していませんが恐らくはマイナンバーカード関連の「利権」があるので、それでお金が入るというメリットがあるのでしょう。



質問者:

 そういう利害の一致なのですね……。

 他に何か問題はありますか?



筆者:

 次の問題は国土交通大臣が相変わらずK党の手中にあるということです。


 皆さんご存じの通り、宗教法人がバックについているので、彼ら“個人の意思”というのはほとんど存在しないと思っていいと思います。

 つまり、実質的に同じ人物がなり続けているのと一緒であると言えるのが問題です。


 表立っては上がってきていませんが官僚との深刻な癒着が懸念されます。

どこに新しく道路がひかれるか、鉄道が通るか公共施設が建つかなどで地価が大きく変わることがありますが、事前に宗教関連企業などが土地を購入することで安く買って高く売り大きな利益を得ることができるのです。


 また、こうした公共工事を掌握しておくことで全国のゼネコン業界から票を得ることができるなどメリットは絶大でしょう。




質問者:

 なるほど、10年以上もずっと国土交通大臣のポストを持っているのはそういうことなんですね……。



筆者:

 自民党との東京での対立も“見せかけの分裂”に過ぎず、国土交通大臣のポスト維持のための交換条件でしょうね。これまでも幾度となく対立して修復することをこの30年ぐらい繰り返していますからね。


 自民党としてもT協会の全国5万人程度の信者数で選挙に影響があったぐらいなのですから、数百万人単位のS学会ともなれば全国的に絶大な影響力があるので交渉に応じるしかないのでしょう。


 1票でも上回れば当選できるので確実に選挙に行ってくれる組織票は大きいです。

どれだけ大きな組織を味方につけるかに当選がかかっていると言っても良いでしょうね。



質問者:

 なるほど、政治的駆け引きなのですね……。


 次に安部派の有力議員の方々はそれぞれのポジションで留任という形になりましたが、これについてはどうなのですか?



筆者:

 皆さん、それぞれご意見はあると思いますが、僕個人の見解では安部派そのものを評価できないです。

 萩生田政調会長(留任)、無派閥である高市経済産業大臣(留任)も自民党の「保守っぽいことを言うガス抜き要員」という感じでしょうか。


 問題が多いLGBT法案に対しても決議で棄権すらしない人たちなので「保守っぽい」だけで保守とはとても思えません。


 また、彼らは積極財政派ではあるにせよ、減税をすることは一言も聞いたことがありません。

 今の日本の経済にとって最善策はトリガー条項発動と消費税減税、社会保障費減額です。

 

 補助金のバラマキは彼らの利益者集団の懐を潤わせるだけで、国民の還元率はかなり低いですからね。

 ガソリン補助金や少子化対策のブライダル補助金などが最たる例だと思います。


 また、世耕弘成参院幹事長は9月3日、大分市内で講演の際には、岸田首相が故安倍晋三元首相の進めた防衛力強化や経済政策を維持していると評価し、来秋の党総裁選で安倍派として岸田文雄首相の続投を支持する考えを示しています。


 こんなにもズレている岸田内閣を支持している安部派が国をよくしてくれるとは思わないことです。



質問者:

 な、なるほど……。

 


筆者:

 最後にこの内閣改造の総括をさせてもらいたいのですが、僕の個人的な感想ではありますがあれだけ人数がいながら層が非常に薄いんだなって改めて思いましたね。

 

「日本を良くしたい」という心からの理念が無い二世議員とタレント議員、利益集団からの代表ばかりだからだとは思いますけどね。


「慣れあい異動内閣」というのが僕のこの内閣の名前だと思います。

水面下の綱引きで「椅子取りゲーム」をしているようにしか見えません。


 新規の顔ぶれとしては、11人初入閣もありますがただの“感謝”をしてもらって操りやすくしているようにしているのではないか? とすら思えますね。


「変化を力として、閉塞感を打破し、『明日は今日より良くなる』、誰もがそう思える国づくりを一緒に行っていこうではありませんか」

 と、内閣改造の際に首相がおっしゃっていますけど、主語に『利益者集団のために』をつけるとピッタリかなと思いますね。



質問者:

 こういう内閣に対して我々国民はどうして行けばいいのでしょうか?



筆者:

 とにかく選挙に行き、それ以外の期間は政策の問題点について指摘して反対していかなくてはいけないと思います。

 気づいた人からほんの少しでも動いていかないとこの国の未来は本当にないです。


 政治家と呼ばれている人たちは「政治屋」であり、自分たちの利益のために動いているというのが基本だと思うのでしっかり国民が採点していかなくてはいけないのです。


 ということで、今回は最後までご覧いただきありがとうございました。

 今後もこうした日本の政治経済や国際情勢について個人的な意見を述べていきますので是非ともご覧ください。

 またよろしくお願いします。

マイナンバーカードについて詳しくは、

『マイナンバーカードゴリ押しはNWOへの道!?』

https://ncode.syosetu.com/n8611ih/

 をご覧ください。


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[良い点] 分かり易い解説ありがとうございます。 全面的に賛同します。 岸田が選ばれた時、「ああ、日本はますますダメになるな~」と思いました。 なんで、韓国を何の条件も付けずホワイト戻すとかスワッ…
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