欲求
エロ小説ははずかしいですが面白いです。
「ミキ、何か食べたいものとかある?その・・・食べるってこと、死んだら出来なくかなって思って」
「うれしい!」
俺の口の通じてだが彼女の言葉が聞こえてくる。
なにか美味しいもの・・・美味しいもの・・・。
「お菓子とかどう?ポテトチップスとか」
「なんでもいいよ」
バイトが終わりコンビニに寄ってとにかく美味しそうなものを買ってみる。
普段は手を出さないような、すこし高めの商品を小さな籠に詰める。あまりお金がないのでこんなものか。
けだるそうに対応する店員のありがとうございましたーという声を尻目に自動ドアをくぐる。
ミキと話したいのは山々だが、普通に話し続けたら独り言を呟く変人だ。
車に乗ると一息ついてミキと話をする。
「なんでいつも無言なの?」
「面白いけど変人だと思われるから」
「いただきまーす」
母親の出した食事、レトルトばかりで不味いけれれど諦めて手を付ける。
この母親は最悪だ。仕事から帰ればヒステリックに怒鳴り散らして仕事の鬱憤を晴らしてくる。
「・・・」
話したくもない。でも今はミキもいるし、多少はマシだと思う。
「ごはんおいしい?」
「普通じゃないの」
吐き気がする。話したくない。
ご飯を急いで食べると席を立つ。
一刻も早くミキと話したかった。
コバヤシは実家暮らし、家は古く虫も出るのでいつもめんどくさかった。
土間を抜けると自分の部屋、少しばかりのゲームソフトと型落ちのPC。
「えっと・・・ごめん。ちょっと溜まっちゃって・・・」
「いいよ」
俺は身をゆだねる。彼女との時間、恥ずかしかったけどいつも変な気分になる。
ひんやりしてとても気持ちよくて、嬉しい気持ちになる。
彼女と会ってから2,3週間くらい、体がすこし気だるくなってきているのを感じていた。
(聞いたことがある、幽霊と性的接触を行うとエネルギーを消耗するらしい)
「どうしたの?」
「ごめん今日からちょっとだけ我慢してほしい、死んじゃうかもしれないから」