724/725
婚姻の話
『何で、こんな事に…』
と、ピンクは呟いていた
側にいるエベスが、ニヤニヤしているのが
クソ腹立つ
「妖精は、妖精なりにキラキラやけど、こいつの性根がビンボ臭いねん」
と、エベスは言い放った
『…お、、お前こそ、前世の庶民のクセに…』
と、言い返したが、
『ふふん』と、グリーンが、鼻で笑う
グリーンの手は、美しく優しく…
整えられていく
『これ、これって…』
「うーん、…それや」
と、冷たくエベスは言い放つ
『誰?誰に?…わしを売るのか?』
混乱するピンクに、エベスは
「まあ、そういうことや」
と、冷たく言った
『嫌や、嫌や、嫌やー!』
と、ピンクは泣き叫ぶ
『助けて!助けて龍の子〜!』
「お前、わしらがおらんだら、助けを呼ぶのは『結局』そいつか…」
呆れた顔でエベスが言う
「お呼びや、龍の子」
「私の番は、貴女です」
『へ?』と、振り返るピンクは、抱きすくめられていた




