教育には資金が必要
例題は平面図形にした
フリーハンドで適当だけど
待てよ?いまいち、書き言葉がどれくらい通じているのか分からんな
そうだ、ハリーくんハリーくん
腐っても教育受けてるのは間違いないから、聞いてみよ
「何?」
「今から、書く言葉読めますか?」
「うん?どういう事?」
あら、ハリーくんの軽い言葉使い
何というか、順応性高いのか?ちょっと情け無い子だけどそこはとてもいいと思う
私は
『この図形の面積を求めるためには』と、日本語で書いた
「この図形のめんせきを求めるためには?
これでいいのか?ちゃんと読めるぞ」
あれ?なんか辿々しくないか?なんでドヤ顔?
外国語(異世界語?どーでもいいけど)っぽく見えるのか?
「変じゃない?」
「変じゃないけれど、少し古代文字に近い言葉だ」
うわー、それってどうよ?
数学の長文問題が古文で書かれてたら、やり辛いわーむしろ引くわ
ちょっと何言ってるか分かりませんってなるわ
「そうか、これは私の方で何とかしなくちゃいけないのか、くそう!
ほんとなんか腹立つ、髪の毛切ったろかー⁉︎」
独り言がでかい
「どうした?何か問題でも起きたか?」
フェルトさんが、私の声を聞きつけたようだ
「色々調整と研究が必要だと思うと、巻き込んだ奴に怒りがわいてきて、
いつ元に戻っても心置きなく生きていけるように、このクソピンクな髪の毛剃り上げてやろうかと思うくらいにはムカついたということです
いえ、何かご指示がございましたら、出来る限り力を尽くしますよ」
「そ、そんな、女性が髪を切るなどと、無闇にいう事ではないぞ
髪は女の命だと、いうではないか?」
「髪は長い友だちと思っていても、見捨てられる殿方もいますしねー
いっそこの髪切って、鬘でも作って売りますかー?
切るなら早い方がいいな、栄養状態と手入れが行き届いた状態の方が高値がつくだろうし」
フェルトさんが顔を顰める
「それほどまでに、金が欲しいのか?」
と低い声で怒りを露わにするが屁でもない
「教育にはなぁ、金がかかるんだよ!
ここを何とかするんだろ?初期費用は少しでもあった方がいいんだよ
教育舐めんな!」
思わず怒鳴る
「それは…すまなかった」
「それなら、鬘を扱う業者と金持ちのハゲのリスト!染色出来る職人なんかは、見繕った方がよろしいかと思いますがね!」
フェルトさんが目を見張る
「なかなか、面白いことを言う」
「ハゲの話がですか?」
「違う!」
フェルトさん、気にしてる?