シンクロととりかえばやと
静々とジェミニ2人が来る
レッドが対応する
そして、何も言わない
レッドの美しき所作のまま、ジェミニの2人は席に着く
『これは…』
と、
動きまでもシンクロ…?いや、鏡の様な2人の動きが崩れる
その瞬間をレッドは見逃さなかった
『何か』を見つけ、動揺したその何かは、
『美しきヘアーウィッグ』
それは、ジェミニの王子の為にも用意した
極上のものだった
「…兄者、やめて」
『美しきヘアーウィッグ』に、釘付けになったのは『兄』
それを,瞬時に察して止めようとしたのは…
リサーチは完璧だった
ジェミニの国の王ひとりは髪とても薄く…
もうひと方は…
『ふーん、ハゲは兄さんか』
空気を読めない、クソピンクは続ける
「妹さんも、薄毛やな…
うん?違うな
シンクロする為に、何かしてない?」
「無礼者!」
と、手を挙げようとするジェミニの『姫』手を
「お痛わしい」
と、止めるものがいた
美の女神、クリスタル,ブルーである
そして,その傍らで、グリーンは燃えていた
「要するに!シンクロすれば,宜しいのでしょう?」
「まあ、そやろな」
エベスは,告げる
「問題は、そこではなく…」
エベスは、呼ぶ
「ダリウス…!?」
と、
しかし、声をかけるまでもなく
影のように、風のように、ダリウスはそこに居て
無言で、
ジェミニの『兄』の王の手首を掴んでいた
「無念…」
と、呟く『兄王』の手から、落とされた凶器が
カラカラと、床の上に転がる
『ふーん、御大層に毒付きかよ』
と、クソピンクは忌々しげに呟き
「わしが、残りの髪の毛,むしり凸…!(もがもが)」
「くそピンク、黙っとけ!」
エベスは、ピンクの口を塞ぐ
通常なら、みっともないワタワタしている状況なのだが
何せ、妖精と美少女である
ジェミニの『妹姫?王?』は、何とはなく
イラッとした
推敲しました




