68/728
アホは高い所登りたがるとか、何とか
「僕は、子どもの頃、こう見えて結構可愛かったのですよ」
フェルデナンドさんが話し始める
確かに、顔立ちはとても美しい
ハゲだけど
「こちらの国では、美しさを重視されるところがありましてね」
寂しそうに、フェルデナンドさんが言う
「私は、どうやら、そこの基準に外れたみたいです…」
ハゲたから?
これは、私は声に出していない
『出してないよね?』
と、見回す
何だこれ、皆が目を逸らす
「皆さんの『ハゲだから』という気持ちはわかります」
みんなが、ウッと詰まる
「それより以前に、分かった事があってね…」
うん?と皆んなが考える
「背が、伸びなかった…」
へっ?
何それ
そこで何?頷くダリウスが涙目?
ダリウス、全然ちっさくないけど?
震えてるハンスくん?
何だこの、三高主義的なおかしな劣等感!




