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思い上がり
「皆さんは,騙されているのです!」
と、変な液体を撒き散らした女が叫ぶ
「騙されているという根拠は?」
と、取り敢えずエベスが問う
「私が聖女だからです」
と、腕を前に組み、目をうるうるして言う
「あなたが、聖女だという根拠は?」
と、エベスは問う
「私の国では、皆がそう言いました」
と、夢見るように語る
「邪悪なものは、我が聖水に平伏し…」
「水やん」
と、ピンクが突っ込む
「こ、この聖水を浴びて朽ちよ!邪悪なもの!」
何処かの聖女だった人は
聖水(?)を浴びせる
「だから、水やん」
ピンクが,再び突っ込む
「おのれ!邪悪なものども〜!」
「邪悪やったら!溶けとるお前の理屈が
クソだるいわ!」
「ピンク、口悪すぎ」
と、間に入りつつ
エベスの髪か,侵入者の首…ではなくて『髪』を
その1本1本に絡みつかせ
『抜くで?』と、威嚇していた




