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生首となれば

『これで、本当にええの?』


…声が聞こえる

あぁ、あの妖精みたいな奴の声か…


『ええんと違う?知らんけど』


この声は…『エベス』?


何が、『囚われの姫』だ

これほど、残酷で、強力なものを私は知らない

私の弓を受け止め、投げ返して来た

然も、即死させず…


我らは、騙されていたのか?

誰に?


纏まらぬ思いを胸に…

『うわ‼︎』


叫ぼうとしたのか、

『ゴボゴボ』と、おかしな状況に陥っているのは、龍の首を射落とした者の首



「エベっさん、そんな水掻き回したらあかんて」

と、ピンクは諭す

「うーん、なんか、この首、

要らん事考えてそうやったから、つい掻き回してしもた」


淡々とエベスは言う


『首』は、夢から

徐々に覚めるような

そんな思いで、目を開ける


「あれ?『目』開けたわ…」

エベスは、嬉しそうな声を上げる

状況を飲み込めず、口をパクパクする首に


「クビ!」

と、エベスは呼びかける


「せっかくなので、育ててみる事にしました」

柔らかな笑顔で語りかけるエベスに

龍の首を射落とした『クビ』は、

『私は『クビ』なのか…』

と、思う


妙に納得しそうになった自分の気力を振り絞って

『否!』

と、目を見開くが


視界に映るものたちの

『『否と言われても、首だし…』』

と、ため息を吐く姿が映るだけだった







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