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その後のヨミとユミとムク

あちらの国で、争いがあり

その分、流れ込む物たちは増える


自身の生を全うし納得したものは、消える

(消えた物が、何処に行くのかは分からない)


取り敢えず、こちらに来るのは

亡くなった事に納得出来ないものたちだ


「これは、多分、ほっとけば

私が知る限りでは『浮遊霊、地縛霊』とか言われるもの?」

その者たちは、亡くなったままの姿で、ドロドロのバキバキに

なった姿である


ドロドロのバキバキのかつての自分の姿

『あれは、きつい…正直、きつかった!』

とか、思う

然し乍ら、

やれるんじゃない?とも思う


『…前世の悪を見る事が出来るなら、これは、いけるかも?』


と、ヨミは浄玻璃の鏡をかざす

(少しだけ、元の姿にな〜れ)

くらいの、ささやかな想いはこめる


鏡は

ピカピカと輝く

そして、ピカーと輝く 



ムクが、元々持っていた、貴族的威圧を込めて

「ヨミ様の祈りを心して感受せよ」

と、厳かに言う

(何処かの、可笑しな宗教みたい)

と、ヨミは笑いそうになるが


そこには確かに、現世の?

(そこは、どうでも良く) 

亡くなったものたちは、亡くなる前の姿になった


『『うおお〜!』』

という、歓喜の声に

『これ、失敗した奴?』

と、あの世のエベスは少焦っていた


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