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此処にいるものへのケアと共に

「嫌なものを見せてしまいましたね」

と、ヨミは言い 

「ムク、温かいものを…」

と、伝える

「はい」

と、無表情なムクが少し表情を緩めた


飲み物は、それぞれの体感に応じて、熱過ぎず、

かといって物足りないようなぬるさではなく美味しいものを

そして、ひざ掛けと包まる事の出来る毛布を用意した


ムクの心ばかりのもてなしは、本来持っている気配りと

他の人を見る目があっての事だが、前世では有効活用されなかっようだ


ひとりひとりが、このような状況でも

「「ありがとうございます」」と、伝えてくる


『…あ…』

と、何かを思い出しそうになるムクだったが、ただ、遠くを見つめた


懐かしく、情けなく…痛みを伴う思い…

ムクは、それを飲み込む


言葉は、まだ返す事はない


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