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ケルベロス三兄弟と共に その2
暫し飛び、彼の国の上空まで来た時
『『撃て』』
という、およそ友好的ではない声が聞こえた
その瞬間、ケルベロス三兄弟の長男の首が
集中砲火を浴びる
「くそ‼︎」
と、エベスは舌打ちし、
三男の背からダイブする
ダイブしつつ、
「これから先は、正当防衛!
三男!撃ち返せ‼︎」
それだけ告げ、エベスは自分の髪で
嘗て最強の繭を創りつつ、ケルベロス三兄弟、長男へと飛ぶ
『も、申し訳な…い』
と、呟きながら長男の首が千切れていく前に
エベスは、強固な繭を作る
長男の首の生命を温存しつつ
エベスは、外への棘を作り
その棘は、
ケルベロス長男を撃ったものたちに突き刺さる
次男と三男は、
エベスのあまりの手際の良さに
怒りを忘れる
というより、
長男の頭を繭に包むで抱えて退出しつつ?
その繭に、攻撃したものたちを串刺にしつつ、去って?
消えていく?
あまりの状況に、
残された、龍王も龍后も唖然として見送るしかなかった




