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ヴァーゴの国への使者(来るまでの待機中)
龍王は
『ほぉ、何か考えがあるのだな?』
と、エベスを見る
「はい」
と、楽しげにエベスは応える
「ヴァーゴの国とは、もう少しだけ、話し合いが必要だと思いますので」
と、エベスはとても楽しげに言う
「その使者…それは、我が婚約者が適任ではないかと…」
と、笑う
龍王は…内心、驚く
『何を考えているのだ?』
という思いはあるのだが、龍王の炎でひとつの国を焼き尽くすよりは面白そうな気がする
『何を考えてのか…我を楽しませてくれ』
と、告げる
「ありがとうございます」
と、エベスは龍王に礼をし
「ちょっと、待っとけ!」
と、ヴァーゴの者たち(王を含む)と、笑いながら
一旦去る
ヴァーゴの国の
おそらく上の方のものたちは、微動だにせず
あくびをする龍王の元、ほぼ拘束されているような形だが、
クリスタル・ブルーは、人目も憚らずお色直しの時であったし
クソピンクこと、エンジェル・ピンクは
「ほんっと、どいつもこいつもお前も、くそ王子やなぁ」
と、ヴァーゴの王に、悪がらみしていた




