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そして花

「お茶でも」

当たり前のように、フローレンスさんが

お茶をいれようとしてくれる

「あぁ、申し訳ない…お願いしよう」

とフェルデナンドさんが言う

少し面白くない

「フローレンスさんは違いますよ」

と、私が言うと

「いや、彼女には同志的なものを感じて、思わず頼んでしまった

申し訳ない…私がいれようか?」

「いえ、それなら私が」 

ダリウスが、いつもより抑えたトーンで言葉を紡ぎつつ、フローレンスさんから茶器を受け取る


思いがけず、ダリウスは美しい所作で、お茶をいれる


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