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龍の国と

龍の国にも、『ハゲに厳しい国』への

他国からの侵攻があった事など

刹那のうちに知れ渡る


龍王は

「あのような国、滅びるべくして滅びるのだ」

と、呑気なものだった

しかし、何故かピンクは違った

「帰るぞ!」

と、ハリーの手を取る

驚いたのはハリーの方だ

「お前にとっては、嫌な国だろう?」

と、困惑している


「お前は、アホか?」

と、ピンクは怒鳴る

「わしは、わしの嫌な国やからこそ!

他人に蹂躙される事が、嫌や!!」


ハリーは、驚くか

「何故?」

と、聞き返す


「嫌な事は、自分でやり返さな意味がない!」

と、言うピンクの涙に 

「それは、確かにそうだ」

と、納得した


ハリーは、王家のものらしい礼を龍王に取る

「申し訳ありませんが、急ぎ

我が国へ帰りたいと思いますが…?よろしいでしょうか」

と、

傅く姿は、とても美しかった

『ほお』

と、龍王は満足気に頷き

「ならば、即刻帰れ」

と、言う


「これは、餞別だ、持って行け」

と、龍王は

龍妃の精鋭部隊の幾許かに命令する

「我が子の安全のために、瑕疵与えるものだ

存分に使え!」

と、

「この者たちを、乗せて飛び立て!」

と、龍王は命じた


『へ?』

と、ピンクは思い

ハリーこと、廃嫡王子は

歯噛みするような、自身の情け無さに打ちひしがれながら

「感謝致します」

と、告げて飛び立った



その姿を、見送る

龍王と龍妃であったが…

「龍妃、無理をするなよ」

と、

龍王は告げる

「お気付きでしたか…」

と、恥ずかし気に龍妃は、頬を染める


龍妃の懐妊であった



ただ、この龍が産まれるには

とても、とても長い時がかかる事は

この2つの龍以外は知らない


知る者があるとすれば…



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