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エベスとレッドの会話
「来ましたね」
と、エベスは言うと
「やはり…ですわね」
と、レッドも大きなため息と共に応えた
「何、そのため息」
エベスは、苦笑いでレッドを見る
「…この為に育てられたようなものですのに…
いざ、そうなってみると…思いのほか、嬉しくないものですのね…」
と、レッドは笑う
エベスは
労うように、レッドの肩を
低い位置から叩こうとしたその時であった
ダリウスの部下から
とんでもない伝令が届く
「エベス様」
と、ダリウスが言う
「本国が、攻め込まれたようです」
と
「やっぱりな〜」
と、エベスは笑う
「何かね〜、変な感じがしたんですよー」
と、ハンスくんが、手紙を届けに来た使者の首根っこを捕まえて来た
レッドが、これまで1番の悪い顔で
「茶番にお付き合い頂き、ありがとうございました」
と、笑った




