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クリスタル・ブルーとグリーン
ブツブツとグリーンは、独り言を言っている
「…」
クリスタル・ブルーは、腕の中にいるグリーンを
いつ下ろせばいいのか悩んでいた
仕方なく、グリーンのスペースまで行って下ろすことにした
思えば、この場所は
クソエベスが、色々とやらかして
然も、良い方向に転んだから良いようなものの、胸糞悪い
失礼、そんな場所だった
今では、獣の国からの恩恵もあり、小綺麗にはなっているが…
「やはり、私は美しいのだ…」
ふと、独り言が溢れる
そうだ、私の美に死角はない
ただ…薄毛だっただけだ
ブツブツと呟く、グリーンが
はっと目覚めたように、私を見る
「そうです‼︎」
何を語るのか、この小娘
そう思った
しかし
「これ、私の思っていた方向性と違います」
と、グリーン?確か、この小娘は…フローレンスとやらか?
「話を聞こう」
「それでは…」
フローレンスは告げる
「ブルー様
私に、その髪を切らせて頂いてもよろしいでしょうか?」




