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それぞれの、自業自得 2
それは、エンジェル・スーが
私であった頃
彼女のミッション(?)は、
ざっくり言うと『玉の輿』であったのだろう
より高い身分の御子息を目指し…お近づきに…
わらしべ長者か?
そんな上手い話があるか⁉︎
「…意味が分からない…」
毒を盛った少年は、膝から崩れ落ちている
「ほれ、見てみぃ!先走ったお前のせいやぞ、スーさん!」
肝臓辺りから伸びた毛が、スーをしばく
あらら、何かそこそこいい音がしました
スーが吹っ飛びながら
「は、腹黒エベスの毛だけに…グロい…」
何だと?口の減らない奴め
あれ?ポイズン少年
スーさんに駆け寄ってるじゃないか
「もしかして…君が?」
何だその展開
「そや…うちや」
気まずそうに、スーは呟く




