経口摂取は、実践で 3
『ガラガラ、ガラガラガラ…げ(ピー)』
「…と、いうわけで
手洗い、うがいは大切です」
疲れた顔の皆さんに
エベスは言う
「毒、来ましたね…」
まるで想定の範囲内のように、グリーンは呟く
「毒に関しては…」
と、悲しそうなダリウス
「「そうですね」」
と?
レッドとクリスタル
方向性は違うが、その殺意!
「「殺しませんよね‼︎」」
エベスは、ため息をついた
「殺しませんよ…」
フワッと、エベスは告げる
「捕らえられた暗殺未遂者は、死を望む
であれば、拘束する
物理的な死を阻むために
しかし、潜ませていた毒で自害する
それなら、調べさせて頂こう
全身くまなく、歯の隅々
咽喉から、○○から××まで、
吐き捨てたが、あの毛は『エベス』の毛なので」
良い仕事をしてくれるはず
と、エベスが、ニヤッと笑うと
「聞こえよがしに言うけど、
毒を調べてまっせ、と言うことやからな?」
と、スーが言う
「そして、分かってますからな?
という事やから、コソコソしとんな、ボケ!」
と、
啖呵を切る
「あ!」
と、エベスは笑いながら、
「お腹あたりから、毛ぇ生えてきましたぞ!」
と言う
「えべっさん、それ、遅効性の毒もあったんと違いますの⁉︎」
さすがにスーさんも驚く
「これは、殺る気でしたのでな」
と、エベスも言う
「「あんた、誰?」」
声を揃えて、言ってあげるけど
割と知ってるかも?
でも…顔と名前が…
「第一王子が、この様に蔑ろにされているのは、我慢ならなかったのだ!」




