239/725
エベスが、毒を喰らったら
それは、遡ること…
『毒耐性とは、何ぞや』
と、おかしな妄想に捉われたエベスは
ちょっと、試してみたくなった
そういう時には、ホーレン・ソー
報告連絡相談は、確かに大切な事ではあるけれど
事と次第によっては、迷惑この上ない事もある
『黙って、勝手にやっといてくれよー』
そういう事もある
「…というわけで、『毒耐性実験』を考えている次第です」
晴れやかな顔で言う、エベスをよそに
すごく嫌な気持ちになるのは、周りの者たち
「…で?」
さすが、エンジェル・スー!
この時ばかりは、この得体の知れない生物?
生物化した何か?
エベスとスーは、『妖精さん』みたいな感じで、辻褄合わせを計っているが
そんな訳はない
エベスは普通に、蛇姫ナーガに言う
「貴女の1番好きな、毒蛇姫に噛んで欲しいのだけど」
『⁉︎』
である
嫌々ながら、噛むことを納得してくれた子は
尻尾をふるふるとする、綺麗なガラガラ蛇系の少女だった




