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入学試験 前夜
基本的には
罪人の子たちをどうするか?
ではあるが、
基本的には、良い人材があるのなら採用したい
そんな事を思っていると
「俺、得意っすよ」
…狐系ですか?
『止めろ』
という、同族の声を聞かずに、ヤンチャ系は
なぜ、出てくるのか?
「それでは、お言葉に甘えて」
と、私は身ぐるみ剥がす
「えっ?」
と、言う間もなく狐系の子は、ツルツルになる
「ありがとう、素敵な毛を頂きました
きっと、今後の発展に、貴重な礎になることでしょう』
と、答えると
その子は
「ありがとうございます!」
と、毛のない自分自身を誇らしげに見せた
…ガリガリに痩せていた
エベスは、優しくその狐系を抱きしめ
「大丈夫だ、任せて」
と、呟き
「ただ、前は隠して…それは、とても大事」
と、告げた




