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はぐれものたち 2
犬系のものたちは悩み、混乱していた
主人として、或いはトップとして、認めるものがあれば
それは、そこに従おうという思いはあった
猫系のものたちも、気に入らなければ無視すれば良いと
勝手に思ってはいたが、
ある一定の決まりに従わないと、安寧な環境は補償されないという事は理解できた
言葉巧みに、自らの地位を立ち上げて来たものは、
他国の(或いは、エベスの)自分たちとは違う価値観に迷い
力あるものは、その武力が無意味かもしれないという焦燥に戸惑った
しかし何より、1番怖いのは…
『こいつらは、何を考えているのか分からない』
という事であった




