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クリスタル・ブルーの姿勢
元はと言えば
『こっちも大変になって来たけど
あんた、どうする〜』
という、元々のくそピンクの言葉に、考える事はあった
クリスタル・ブルーは
それなりに、この状況を楽しんでいた
自分の美を、ここまで認めてくれる場所
ブルーにとっては心地良い場所である
しかしながら、クリスタル・ブルーの矜持はそこなのかどうなのか?
自問自答したりする
ブルーは、実は本当に悩んではいた
しかし、ブルーは決断する
グリーンが戻った後、
その国にとっては、落とし易いはずの、ブルーは告げる
「私は、一度自国に戻ります」
と
その時、その国の貴族は気づく
自分達には何も、
この女神とは契約を結んでいなかった事に…
ただ、平伏す事しか出来なかった『女神』は
自由であった事に…
去って行く女神は、
その国の重鎮達に、美しい礼を取り
それは、美しく
「…何かのご縁がありますように…」
と、告げるクリスタル・ブルーの
非常に平和的で、美しい所作に
ある者は、涙ながらに見送ったと…伝わっていく




