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フェルトと共に その3
フェルトが
『だ、騙されたのか?』
と、思ったかどうかは分からないが
やって来たのは…大国の有象無象
難あり、癖ありの元々、地位ある奴ら?
『此処は、流刑の地か?』
と、唖然とするフェルトではあったが
『あぁ、これが私への罪と罰か?』
と、ひとり納得し、
フェルトは、この場で戦う事を決めた
「お前、あんまり舐めた事考えやんとええぞ〜」
と、声が聞こえ、振り返ると
自分が罠に嵌めて利用しようとしていた少女の
その、そっくりな顔の
ふわふわしている、エンジェル・スーとかいう奴が
「自分の力を過信せん事やな〜」
と、言う
「お前の立場的なもんは、まだまだ、エベッさんの手の中やで
ゆめゆめ忘れんときや〜」
と、言って去っていく
はらわたが煮えくりかえる思いと
多分、それすら分かった上での『エベス』に
暫し、付き合う事にした、フェルトだった




