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フェルトと共に その1
ダリウスに連れられて来た、フェルトさん
拘束されています
当たり前です
『簒奪』を、御自身の口で語った方ですから
「何だ?この私に、何か用があっての事か?」
と、ギラギラした目で睨み付けてくる
面白い
「用が無ければ、呼びませんよ」
と、答える
「では、何ようか?」
太々しく答えるフェルトさんを
連れて来た者たちが、力を込めて抑えようとするが
ダリウスが、それを制す
「フェルトさん、この状況をどう考えているのか
忌憚なき言葉を聞きたい」
拘束を緩められたフェルトさんは
辺りを見回した
「こ、これは…何が起きたのだ…⁉︎」




