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笑う妖精?
「…王になりたかったのか?」
と、静かに王が問う
黙り込むのか
フェルト
「自分で言うとったやん…ここで、黙る?」
呆れた顔のスーさん
「…私には…勝算があった」
ふむふむ、それで?
「ここに来て、エベスという存在が…切り札になるかと思ったのだが…」
綺麗に苦笑する?自嘲的な笑いを浮かべるフェルト(最早、敬称略)を見ていると
綺麗なだけに、何か腹立つ
「…しかし、誤算だった…」
『何か、カッコつけてるぞ?』と、スーさんに耳打ちすると
「カカカカ、カカカカカ‼︎」
…だと?
どうした?スーさん
ワライカワセミの精でも憑依したか?
「取らぬ狸の皮算用って、知っとるか⁉︎」
と、スーさんは叫ぶ
いや、知らんやろ?
どー考えても、多分…




