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身内の事と、対外的な事
グルグルに巻かれたまま、王座に座らされているフェルト氏
怯えるように、その姿をみる、現王
中々のカオスだ
「ほれ、座ったやん、どうすんの?」
と、真顔であおる、エンジェル・スー
誰が、王位に就こうが何だろうが知った事ではない
高位の貴族さん達は、オドオドしてますが
何か嫌な予感がしますね
ああ、これか
と、思った途端
『我が国に来い!』
と、何処からか響き渡る声が聞こえる
「「やかましい!
此方はこちらで、えらいこっちゃのその時や!
ちょっと、黙って待っとけ!」」
「「ボケが!」」
私とピンクが、顔を見合わせて、
「最後の失礼な一言は、お前やろ⁉︎」
「いや、お前や」
とか何とか、言い合っていると
『そ、それは申し訳なかった…』
と、引いていく声
「さて、今回は、いい感じで引いてもらえましたが…」
何事もなかったように、伝えつつ
「この国は、様々な国に目を付けられたかもしれません」
真顔で言う私に、
『誰のせいだ⁉︎』
という顔の貴族の方々
知らんがな




