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寝言は、寝て言え その2
「で…?」
と、私は促す
「『私たちは、愛し合ってました』って感じですか?」
驚いたように、こちらを向くレッドと皇太子候補に続ける
「で…、だから何?
出て来い!フェルト‼︎さん?」
「あ、あぁ」
フェルトさん、項垂れて出て来たね
「貴方は、いったいどういうおつもりなの?」
詰めてみようか
「と言いますか…貴方は、御自身の国を滅ぼしたいの?
存続したいの?」
「そ、それは…」
フェルトさんは、口ごもる
「自分だけの国にしたいの?」
口籠もるフェルトさんが
「私は、頂点に立ち、我が国を導き、真の王として…(以下略)」
と、
めんどくさい
「「それ!自分に都合のいい夢見過ぎじゃないの?」」
誰や、今、被せた奴、え、ピンクだけじゃないぞ




