頑張るレッドの…本音
「あっなんかイイね」
「ちょっと、グッとくるね」
と、私とスーさんは、感動していた
その場に居合せた人
『えっ?何すか?』
みたいな、顔をするな
ハリーくん、呆れた顔するな
ハンスくん、お前は…取り敢えず、大丈夫と思え、キョロキョロすんな
1番分かっていない、殴られた王子は
「えっ?え」
とか、困惑し
レッドが
「王家の王子様たちにした行為は…とても、許されるものではありません
しかし!
先ずは、私と貴方がしでかした事に関しては、
共に謝って頂きたいのです」
レッドの目から、涙が溢れる
皇太子候補はウルウルしながら
レッドの顔を見て、頷いている
ハリーくんは、とても納得した顔で
「兄上、申し訳なかった」
と、呟いた
私は、ハンスくんに駆け寄り
「あんた、面白いね」
と、言って肩を叩く
ハンスくんは
縋るような目付きを見せて
倒れた
まぁねー
ただ、ぶちのめすだけなら、こんな気苦労はなかっただろうに
いかんせん、これは皇太子候補が弱すぎたか…
出そうとした力を抑え込むだけで大変だったのだろう
見誤ったな…
「ダリウス!」
と、呼ぶ
「はい」
と、ちょっと申し訳無さそうに、項垂れるダリウスに
「今度、こんな風に
人使ったら、しばくぞ」
と、
そして、
「お前が、自分自身を使う時にも、やぞ?」
と、念を押す
ダリウスは、一瞬ポカンとして、
ちょっと嬉しそうに、納得したようだった




