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言い分はあるだろう

「ふ…」

王太子候補は笑う


「こんな、腑抜けたバカを?」

と、


『やはりな…』

と、ダリウスは感じ

ハンスに木剣を、渡す

小さく「何秒でいける?」

と聞き、

「何秒かけると、よろしいですか?」

と、ハンスは答える

「では、2秒で」


ダリウスの言葉に、ハンスは少し首を傾げ

「分かりました」

と、小さく答えた


王太子候補に

恭しく木剣を捧げた、1人が

音もなく退く


「構え!」

と、ダリウスの声が響き


その場の空気が変わるのを、皆が確かに感じた



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