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ブルーの出番

『痛みに耐えた後…私に待っているのは?』


ブルーこと、βは真面目さ故に

植毛という我欲をここにきて悩むのだった

納得した上の事でも、何かを捧げるとしたら…?


それが自国に対する裏切りであるのなら、

『何と、おぞましい事…』

自嘲するβであった



数日後、グリーンことフローレンスさんの

「大丈夫です、定着しました」 

と、いう言葉によって目覚めたβは、 

鏡によって見せられた、自身の姿に絶句した


「こ、これは…」


「貴方には、大切な任務がありますゆえ…」



キラキラと輝くプラチナブルーのサラサラした長い髪

施術ゆえに覚悟した面やつれもなく 

輝くばかりの、理想とした自身の姿


「貴方は、ブルーの女神として大国に君臨し、

王無き大国と我が国の

和平の為に働いて頂きたいと、えべっさんは願っております」


グリーンの言葉に、

『こんな形で母国に力を尽くせる日がくるとは』と


被せるように、決意のように

「仰せのままに‼︎」

と、答えた


その時も、βは鏡にうつる自分の姿から目を離しはしなかった

傲慢とも言えるその行いは

自分の『作品の出来、不出来』を、誰よりも気にしていたフローレンスにとって

それはとても嬉しい事であり

細部の確認の為に、費やす時間に

美の求道者である2人は、同志となったのだ



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