137/725
うざい、だるい、めんどくさい
とても…とても…長い、高位の方々の会話が続いている
『めんどくさい』
と、思う
抱っこされてるスーさんが、ぐりっと此方を見て
「なぁ」
と言う
アレキサンドロスさんは、笑顔
では、
一応美しく結い上げた髪の後ろを使って、
静かにかつ、速やかに私の髪が伸びていく
その髪が、ぐるぐるっと大国の王様の首に巻き付き…
「「取ったドー!」」
と、怒号が響き…
白眼を向いた、大国の王は意識を失っていた
取ってない、取ってない
大国は…何してんのよ?
『こ、こんな事をして…ただで…』
と、ぱくぱく言ってるんでしょうね
言葉出てません
いやいや〜それ、小物臭い
王様は、そんな事言っちゃダメ
首からグルグルと巻き付けられて、繭になっていく王になす術もなし?
嫌われとんのか、王さん?
アレキサンドロス爺が
「力無き者は、投降せよ…と、王の最期のお言葉じゃ…」
と、厳かに告げた




