120/725
貴方の、お話を聞きましょう
「えっ?」
αさんが、不思議な顔をする
面白いので、しゅるるるる…と、繭を作る
「お話は、この中で…」
と、私は言う
髪1本、フローレンスさんと繋いで
『この方が、了解してくれたら、ついて来てくれますか?』
と、伝えると、
『もちろん』
と、答えが返って来て、嬉しい
「興味があるのでしたら…」
「行こう‼︎」
食い気味です、αさん
「では…」
『新たな世界へ、参りましょう』
予め繋げておいた髪の、その意識に乗せて…
αさんは
私とフローレンスさんと共に、禁断の門を潜るのであった




