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何故?
「はい?」
αさん、どうした?
と、聞く前に、雄叫びが聞こえる
「…オー、ホッホッホ〜!オホホほ〜!」
と、ゴリラ?
「声低いぞ、β?」
ナイス、スーさん
「…失礼した…」
βさん、自画自賛の雄叫びでしたかー
でも、それじゃあ、使えないね
「クリスタル・ブルー様…
貴方は本気で、この戦いに赴く気がおありですか?」
と、呆れた声音で言うと
酷薄そうな顔を羞恥に染めて
「申し訳ありません…」
と、つぶやく
『…ほぉお〜』
その場にいた、男性からのため息が聞こえる
それくらい、化粧、鬘、ベールのコンボで、βさんは怪しい美しさを醸し出していた
しかも、自分の美に酔った自らを恥じただと…?
「その顔や、クリスタル・ブルー」
さっと、手鏡を渡すスーさん
「こ、これが私?」
ご満悦のβさんを見て、地団駄踏むαさん
…
ある意味カオス




