表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚勇者の娘は大変だ!  作者: 詩部 れいら
8/10

テオと再会


テオ(ああ。舞踏会が始まってしまう。急がなければ。)


テオは急いで王宮に向かっていた。


(やっと転移魔法の副作用が抜けてくれた。思ったより時間がかかった。)


テオは王宮に着き扉を開けた。


「きゃー♡誰?あのお美しい殿方は!」


公爵令嬢たちの黄色い声が聞こえてレーラは振り返った。


そこには、ブロンドの髪をなびかせ彫刻のように美しい完璧な彼がいた。


「レーラ、遅くなって悪かった。気分はどうだ?」


テオは私を見て何故か目を逸らしてそう言った。


「テオ!! どこに行っていたの? 聞きたいことが山ほどあるの!」


「転移の副作用で動けなくなっていたんだ。」


「?! 大丈夫なの? 」


「あ、ああ。大丈夫だから、ちょっと引っ付きすぎ」


私は思わずテオに身体を近づけていることに気付いて恥ずかしくなった。そういえば、あっちの世界では触れてはいけなかったから、初めてテオに触れた。


「話は後でゆっくりと。まず俺と踊ってくれませんか?」


テオは完璧な顔を手の甲に近づけキスをしてそう言った。私は動揺して顔が熱くなってきて、

「も、もちろんよ!」

と答えた。


テオの手は私の手を包み込めるくらい大きくて華奢だと思ってた身体は大きくて、ドキドキが止まらなかった。


(男性経験ゼロだから女の子と間違えたテオでさえこんなドキドキするなんて。うぶすぎるぞ私!!)


と自分に喝を入れた。レーラは色恋事がなさすぎて超鈍感なのだ。


それを見ていた王子達は

「うわぁ、あの男羨ましい。レーラ姫と仲良く喋って踊ってるなんて。」

と言い、令嬢達は

「悔しいですが、美しいお2人は絵になりますわぁ」

などと注目のマトであった。


舞踏会も終わり、テオは私に国王と3人で話したいと言ってきた。



「国王様。あの時は私が転移する事をお許し頂きありがとうございます!」


テオは深々と頭を下げた。


「久しいのう、テオドール。先ずは2人とも無事でよかった。」


「ありがとうございます!」


私とテオはそう言いお辞儀した。


「そこで国王様。1つお願いが御座います。」


「うむ。なんだ。」国王は少し構えた。


「私をレーラ姫の魔法講師にして頂けませんか。」


私も国王もポカーンとした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ