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召喚勇者の娘は大変だ!  作者: 詩部 れいら
6/10

勇者父は親バカ

「お父様!修行用キューブありがとうございました!」


「うむ。よく修行できたかい?」


「はい!」


「レーラ、本当に大きくなった。7歳の時別れてからお母様とずっとずっと待っていたんだ。すごく長かったよ。

こちらから転移するには年齢が若くなければいけなくてね。せめて良い人にお世話になれるように、こちらから念と魔法を送っていたんだ。」


ーあ、だからお爺ちゃんは声が聞こえたんだ。


「ありがとう!お父様。私はあっちの世界でも幸せだったよ!」


そう言うとお父様は感激したらしく、


「あーー!マイエンジェルー♡」


と言って緩んだ顔で抱きつこうとしてきた。


(あ、そうだったこの夫婦親バカだった)


とっさに横にずれたらお父様は転んでしまった。


「あら、お父様ごめんなさい☆」


(娘が反抗期ダァー(泣))


と嘆くお父様をよそに私は私室に戻ったのだった。


それにしてもテオはどこに行ったの?




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